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おとなのカラダゼミナール

動きっぱなしの心臓…時々休憩してるってホント?

呼吸に合わせて心拍のペースを落とす「呼吸性不整脈」の不思議

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

健康な心臓のために、メリハリのある生活を

 「若くて健康な人ほど、心拍はよく揺らぎます」と早野さんはいう。揺らぎは加齢とともに減る傾向がある。緊張しているときやストレスを感じているときは揺らぎにくい。そして心不全で息切れしたり、頻脈になっていたりする人の心拍は、ほとんど揺らぎがないという。

 また、お酒を飲んだりタバコを吸ったりしたときも、心拍の揺らぎは減る。こういった嗜好品がリラックスにつながると思っている人もいるだろうが、心臓にとっては、大事な休息を奪われる負担になるのだ。

 なるほどー。そう言われると、気になるのは自分の心臓だ。心拍の揺らぎは自分でチェックできるのですか?

 「厳密に評価するには、機械で測定する必要があります。でも人によっては、自分で脈を取るだけでも分かる場合がありますから、試してみるといいでしょう」(早野さん)

 できるだけリラックスしているときの方がよく揺らぐので、就寝の直前か目覚めた直後、あるいは入浴時に試すのがベター。姿勢は、できれば横になった方がいい。そして手首の脈を取り、ゆったりと呼吸をする。吐いているときに、心拍がちょっとスローになるのが分かるかもしれない。

 もちろん、これは非常に大まかなチェックなので、揺らぎが感じられなかった人も心配することはない。ただ、普段はよく揺らいでいる人があまり揺らがなくなった場合は、ストレスがかかっているサインかもしれない。そんなふうに自分の健康管理に役立てることもできるだろう。

 では、よく揺らぐ健康な心臓を維持するには、何をすればいいのだろう?

 「まずは、きちんと休みを取ること。心臓が安心して揺らぐことができるリラックスタイムを確保してください。その上で、定期的に運動することも大事です」(早野さん)

 なるほど。体が休んでいるときは、心臓も休みやすい。心臓のためには、オンとオフのメリハリがある生活が大事なようです。参考にしましょう。

早野順一郎(はやの じゅんいちろう)さん
名古屋市立大学大学院医学研究科 医学・医療教育学分野 教授
早野順一郎(はやの じゅんいちろう)さん 1955年生まれ。名古屋市立大学医学科卒。1981年から九州大学医学部精神身体医学講座に国内留学。心身医学を学びつつコンピュータプログラミングにはまる。1990年米国Duke大学メディカルセンター行動医学研究所に留学。2003年より名古屋市立大学の医学教育改革を担当。2007年より現職。専門はストレス科学と統合生理学。

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