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おとなのカラダゼミナール

我慢したおならはどこへ行く?

より「大型」のものを誘発する恐れも

 日経Gooday編集部

 体への悪影響が心配なのは、前述の硫化水素だ。硫化水素は青酸化合物とほぼ同じ毒性を持つ有毒ガス。1000ppmの濃度で即死すると言われるが、腸の状態が悪いときは大腸に2000ppmも存在することがあるという。そんな化学兵器のような有毒ガスなら、一刻も早く排出したいのが人情である。

 しかし、生死を左右するほどの大事には至らないようだ。「腸から全身に回ってしまったら死んでしまいますが、大腸の腸壁の粘膜には硫化水素を解毒する酵素が備わっているし、腸管から多少吸収されたとしても肝臓で解毒されるため、硫化水素が全身を回ることはないのです」(大毛氏)。

おならが減る食物繊維を探せ

 どうやらおならを我慢しても一時しのぎに過ぎず、あまり良いことはなさそうだ。それなら、おならをなるべく増やさないようにするには、どうすれば良いのか。「とにかく日頃から便をすっきり出すこと。そのためにも、自分の腸に合った食物繊維をとることが、腸の健康にとっては大事です」(大毛氏)。

 食物繊維は、緑黄色野菜や根菜、イモ類、海藻、玄米など、多様な食品から摂取できるが、ものによってはかえってガスが生じるなど、腸内環境を整える上で人それぞれ相性があるという。色々な食物繊維を試して、お通じやガスの調子を見ながら、自分に相性の良いものを判断すると良い。

 おならに悩む人は意外に多い。中にはそれが原因で仕事を辞めた人もいるそうだ。下の「おならを増やさない五カ条」も是非参考にしてほしい。

大毛 宏喜(おおげ ひろき)さん
広島大学病院感染症科 教授
大毛 宏喜(おおげ ひろき)さん 1991年、広島大学医学部を卒業。専門は消化器外科。10年前に留学した米国ミネソタ大学で、「世界のおなら博士」として有名なレビット博士と出会う。そこで、おならが臭いほど潰瘍性大腸炎の症状が重くなることを研究で証明し、米国大腸外科学会の2004年の総会で表彰された。おならの研究がきっかけで消臭繊維の商品開発にも参加し、下着や靴下のほか、車や電車のシートなどにも使われるヒット商品になっている。

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