日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > おとなのカラダゼミナール  > 我慢したおならはどこへ行く?
印刷

おとなのカラダゼミナール

我慢したおならはどこへ行く?

より「大型」のものを誘発する恐れも

 日経Gooday編集部

聞きたかったけど、聞けなかった…。知ってるようで、知らなかった…。日常的な生活シーンにある「カラダの反応・仕組み」に関する謎について、真面目にかつ楽しく解説する連載コラム。酒席のうんちくネタに使うもよし、子どもからの素朴な質問に備えるもよし。人生の極上の“からだ知恵録”をお届けしよう。

 「ここで出すわけにはいかない…」と、おならをぐっと我慢した経験は誰にでもあるだろう。首尾よく消えてくれたことに安堵しつつも、こう思ったことはないだろうか。「我慢したおならは一体どこへ消えたのか―」。

 その行方を探るため、編集部は広島大学病院感染症科教授の大毛宏喜氏のもとへ向かった。大毛氏は「おなら博士」の異名を持つ、その道のエキスパートだ。「単純におならと言いますが、その中身は飲み込んだ空気や体内で作られたものなど、様々な種類のガスが混ざっています」(大毛氏)。そして、その成分により、排出前のおならが蓄えられている腸管から消えるものと消えないものがあるという。

おならは何からできている?

 おならの成分で最も多いのは、空気中に含まれる窒素。これに、酸素、二酸化炭素、水素、硫化水素などが加わる。私たちが吸った空気は気管を通って肺に行くが、飲み食いを通じて胃にも空気が入り込む。「例えば水を10cc飲むと、胃に約18ccもの空気が入る」(大毛氏)という。その一部はゲップとして口から出るが、余ったものは腸に移行して、おならとして排出される。

食事からおならが出るまでの道のり

 そのおならを我慢して出さないとどうなるか。まず、窒素は体内で利用されることがなく、腸管からも吸収されない。このため、腸の中に滞留することになる。一方で、酸素は腸内の細菌によって消費されたりして減っていく。

 おならの成分は酸素のように、腸管内で消えていくものが多い。二酸化炭素は、胃の消化液である胃酸が十二指腸ではたらく消化液の膵液で中和された結果、大量に発生する。また大腸でも作られるが、すぐに吸収されて消えてしまう。水素は大腸で腸内細菌の働きによって発生するが、これも腸管で吸収される。

 ところが、おならの悪臭の最大の原因である硫化水素は、「おならを我慢しても、その濃度が下がるわけではない」と大毛氏は語る。

1/3 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • あなたの腎臓、大丈夫? 急増する慢性腎臓病を防ぐ

    普段あまり意識することの少ない「腎臓」。だが近年、人口の高齢化に伴い、慢性腎臓病から人工透析へと至る患者が急増している。腎臓は、ひとたびその機能が失われると、坂道を転がり落ちるように悪化していく。そうなる前に腎臓の異常を察知し、腎機能の悪化を食い止めるにはどうすればいいのか。重要ポイントをまとめた。

  • もの忘れと将来の認知症の関係は?

    「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」…。“もの忘れ”は、ミドル以上なら誰にでも経験があるもの。本特集では、もの忘れの原因は何なのか、将来の認知症につながるのかなどについて紹介する。

  • 健康寿命を左右する「全粒穀物と食物繊維」の摂取方法

    今、世界的に「全粒穀物」の健康効果が注目されている。全粒穀物の摂取が増えるほど、がん、心血管疾患、総死亡率が低くなるという研究報告も出ている。その健康効果の中核となっているのが「食物繊維」だ。食物繊維が体にいいことはよく知られているが、主に便通などに影響するものと軽視されがち。だが、食物繊維不足は生活習慣病と密接な関係がある。本特集では、主食の選択が及ぼす健康効果から、注目の大麦の健康効果、穀物以外の食物繊維のとり方までを一挙に紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2018 Nikkei Inc. All rights reserved.