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おとなのカラダゼミナール

スナック菓子がやめられないのはなぜ?

人間がいつまでも飽きない「寸止めの味」の正体とは?

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

飽きのこない味だから、やめられない

 伏木さんによれば、「寸止めの味」の原形は、世界中の食文化の中に見つけられるという。イタリアンならペペロンチーノのパスタ、フレンチならオニオンスープなどがそうだ。「もともとは、毎日食べても飽きのこない、シンプルな家庭料理という位置付けで作られた味でしょう」。

 そして、「出汁を多用する和食は、『寸止めの味』の宝庫です」(伏木さん)。

 世界中で生まれた、家庭の味。飽きにくくて、控えめな優しい風味が、油味と甘みも効いているスナック菓子などに採用されると、飽きないゆえにかえって手が止まりにくい。だから「やめられない止まらない~」になる、ということだろうか。

 「だからダイエットを考えるなら、薄味のスナック菓子はいつまでも食べてしまいやすい。むしろ、こってりと強烈な高級スイーツをしっかりと味わう方が、満足度が高く、『やめられないループ』にはまりにくいと思いますよ」。

 ほー、これはいいことを聞きました。みなさん、寸止めの味には注意しましょう。

■変更履歴 本文中1ページ目「味の嗜好研究センター長」を「食の嗜好研究センター長」に修正しました。[2015/09/08 11:30]
伏木亨(ふしき とおる) さん
龍谷大学農学部食品栄養学科教授、食の嗜好研究センター長
伏木亨(ふしき とおる) さん 1953年、京都府生まれ。75年京都大学農学部食品工学科卒業、80年同大学院博士課程修了。85年から86年まで米イーストカロライナ大学医学部へ留学。94年より同大学教授。2015年より現職。おいしさの脳科学、自律神経と食品・香辛料、運動と栄養など、幅広い研究を行っている。著書『味覚と嗜好のサイエンス』(2008年、丸善)、『おいしさを科学する』(06年、筑摩書房)、『コクと旨味の秘密』(05年、新潮新書)など多数。

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