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おとなのカラダゼミナール

冷えるとおしっこが近くなるのはどうして?

「行きたくなったら5分我慢」で、過敏な膀胱をトレーニング

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

膀胱が過敏になる2つの病気、「過活動膀胱」と「間質性膀胱炎」

 そんな“敏感な膀胱”の背後に、病気が隠れているケースもある。「最も可能性が高いのは、過活動膀胱です」と関口さん。

 過活動膀胱は、その名の通り、膀胱が過剰に活動してしまう病気。年齢とともに増える傾向がある。原因として、男性では前立腺肥大、女性では骨盤底筋群(骨盤の底を覆う筋肉群)の衰えが関与することが多いと考えられている。

 膀胱は弾力性のある袋で、350~500mLぐらいまでおしっこをためられる。通常、150~200mLほどたまった段階で、「初発尿意」という軽い尿意が湧くが、この時点ではまだ容量に余裕があり、さほど切羽詰まった感じにはならない。普通なら「まだ大丈夫」とやり過ごす程度の軽い尿意だ。

 ところが過活動膀胱の人は、この段階で膀胱の筋肉に異常収縮が起き、強い尿意が湧く。突発的な尿意を我慢できず、尿もれが起きてしまうこともあるという。

 「特に、冷えなどの刺激に過敏に反応して、強い尿意が起きるのが特徴的。冷たい水に触れたり、水音に刺激されて尿意が起きることもあります」(関口さん)

 過活動膀胱はかなり頻度の高い病気で、「40歳以上では5~6人に1人ぐらいが、程度の差こそあれ、何らかのこういう症状を抱えています」(関口さん)。だれがなってもおかしくない病気だ。

 もう一つ、間質性膀胱炎も考えられる。これは膀胱の粘膜が弱く、その下の間質と呼ばれる部分に慢性的に炎症が持続する病気で、原因はよく分かっていない。

 「膀胱痛症候群とも呼ばれ、おしっこが100~150mLほどたまると、膀胱が重く、痛く感じられます。その感覚が不快なので、ちょっとたまったらすぐに出したくなる。それで頻尿になるのです」(関口さん)

 この病気の患者は100人に1人ぐらいと見積もられており、過活動膀胱よりは少ないものの、やはりかなり頻度は高い。そしてこの症状も、冷えによって強まることが多いという。

 つまり、“敏感な膀胱”の人は、「これら2つの病気のどちらかに、なりかかっている可能性があります」と関口さんは注意を促す。

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