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おとなのカラダゼミナール

男性ホルモンが減ると、うつ病になりやすいってホント?

下半身だけじゃない、男性ホルモンの重要な働き

 伊藤和弘=フリーランスライター

聞きたかったけど、聞けなかった…。知ってるようで、知らなかった…。日常的な生活シーンにある「カラダの反応・仕組み」に関する謎について、真面目にかつ楽しく解説する連載コラム。酒席のうんちくネタに使うもよし、子どもからの素朴な質問に備えるもよし。人生の極上の“からだ知恵録”をお届けしよう。

 ここ数年、男性ホルモンに対する関心が高まっている。男性ホルモンと聞くと“下半身”の話を連想する方が多いかもしれないが、実はそれだけではない。全身の筋肉を増やし、体脂肪を減らす作用もある。男性ホルモンが減るとメタボリックシンドロームになるリスクが高くなり、寿命が短くなることも分かっている(*1)。

男性ホルモンが作用する体の部位
(辻村さんの資料を基に編集部で作成)
[画像のクリックで拡大表示]

猿山で男性ホルモンが高いのはボス猿

 加えて、男性ホルモンの「精神面」への影響も近年の研究で明らかにされてきている。

 男性ホルモンはリーダーシップや積極性と深く関係している。「猿山で行った調査によると、いちばん男性ホルモンが高いのはボス猿でした。ボスの座から失脚すると、男性ホルモンも少なくなるんです」と順天堂大学医学部附属浦安病院(千葉県浦安市)泌尿器科先任准教授の辻村晃さんは話す。

 そう聞くと、男性ホルモンが多い人は荒々しく、攻撃的になりそうな気がしないだろうか? 某人気アニメのガキ大将キャラクターのように、すぐに腕力に訴え、「お前のものはオレのもの」とか言いそうだ。ところが、実際はそんなことはないらしい。

 「むしろ、公正さを求める気持ちが強くなるんです」と辻村さん。

*1 Arch Intern Med. 2006 Aug 14-28;166(15):1660-5

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