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おとなのカラダゼミナール

良いウンチと悪いウンチ、どう見分ける?

自分の“平便”を知るための5つのポイント

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

 「近年の研究で、ウンチの中にどんな菌が多いかによって、太りやすさや病気のなりやすさが左右されることがわかってきました」と石井氏はいう。腸内細菌の働きは、全身の健康状態に大きな影響を与える。だから、すんでいる菌の種類を調べれば、体の健康度が分かるのだ。

 「ウンチの菌を調べて病気のリスクを予測したり、食生活をアドバイスするといったサービスも、もう実現間近です」と石井氏。体のことを知るうえで、ウンチはとても貴重な情報ソースなのである。

腸粘膜の細胞は2日周期で生まれ変わる

 さて次は、「腸粘膜の細胞」。「古い細胞がはがれ落ちる」というのは、皮膚で垢(あか)ができるときと同じ仕組みだ。ということは、腸の中では、連日10グラム以上の“垢”が発生しているのですか?

 「ええ。10グラムの垢って、ものすごい量ですよね(笑)。肌の細胞は、入れ替わるのに1カ月ほどかかりますが、腸の細胞はわずか2日で入れ替わる。驚異的なスピードで生まれ変わっているのです」と石井氏。

 腸には、口から取り込んださまざまな成分が流れ込む。ときには刺激物や、有害な物質が紛れ込むこともある。そういった成分に直接さらされるため、腸粘膜の細胞は傷みやすい。だから、常にハイペースで再生産されているのだ。

 そして最後の「食べカス」。これは通常、直近の数日に食べたものの残りカスだ。皆さんもときどき、ウンチの中に、最近食べたトウモロコシやキノコの痕跡を見つけることがあるだろう。

 「要するに、ウンチには、直前まで体の一部だった素材や、ごく最近食べたものが大量に含まれている。ウンチは、お腹の中の『今』を映す鏡。だから、体のコンディションがそのまま反映されるのです」(石井氏)

特に色の変化をじっくり観察

 「まずは毎回、ウンチをよく観察してください」と石井氏はいう。注目ポイントは5つ。色、量、太さ、形、そして頻度だ。

 毎回見ていれば、「自分のウンチはこんな感じ」という“いつものパターン”が分かってくる。「よく『毎日出なければダメですか』などと聞かれるのですが、例えば2、3日に1回でも、それがいつものペースであれば問題ありません」(石井氏)。「普段通り」が、何よりの快便のサインというわけだ。

 「普段の体温のことを平熱といいますが、ウンチも、自分の“平便”を知っておくことが大事。そうすれば、何か異常が起きたときに、『いつもと違う』と、すぐに気づけます」と石井氏は強調する。

 特に重要なのは、色だ。健康な便は通常、黄色ないし茶褐色。便全体が赤くなっている場合は大腸や直腸の出血が、コールタール状の真っ黒い便の場合は胃や十二指腸の出血が考えられる。また、肝臓や胆道に異常があるときは、灰白色になることも。

ウンチの色から体調が分かる
ウンチの色体調
コールタール状の真っ黒なウンチは、消化管の上部で出血している可能性が。食道や胃の潰瘍、炎症、がんなどが疑われる。
鮮血のように真っ赤なウンチは、肛門に近い場所で出血している可能性がある。大腸の炎症やがん、痔などが考えられる。
灰白色灰白色のウンチは、ウンチを色づける胆汁色素の流れが悪いサイン。胆石や胆のうがん、肝臓がんが疑われる。
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