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おとなのカラダゼミナール

目が疲れると充血するのはどうして?

疲れ目では済まないケースに要注意

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

ドライアイ、老眼も目の充血を起こす

 さて、感染でもアレルギーでもない(3)の疲れ目の場合は、単に目を休めればいい…と思うかもしれないが、「もう一つ、注意した方がいい病気があります」と高橋氏はいう。

 それは、ドライアイ。

 「涙の量が減ったり、涙の成分が劣化するなどの理由で、目の表面が乾きやすくなる病気です。目の乾き感や疲労感のほか、充血が起きることも多いので、『最近、どうも目の疲れや充血がひどい』と感じている人は、ドライアイの可能性を考えるべきでしょう」(高橋氏)

 特に、コンタクトレンズを使っている人や、パソコン作業などで目を酷使する人は、ドライアイになりやすいと考えられている。

 「軽いドライアイなら市販の目薬でもある程度は楽になりますが、涙腺の働きを改善する処方薬を使えば、もっと改善できる可能性があります」と高橋氏。思い当たる人は、眼科でドライアイの検査を受けてみよう。

 さらにもう一つ、目の充血を招きやすい見落としがちな原因として、高橋氏は「老眼の進行」を挙げる。

 「40歳ぐらいになると、だれでも老眼が進むので、手元の細かいものが徐々に見ずらくなります。それに気づかないまま裸眼で頑張っていると、目が非常に疲れやすいのです」(高橋氏)

 そのぐらいの年代に差し掛かった人は、一度メガネ屋さんで、市販の老眼鏡をかけてみるといい。「試してみて、その方が手元が見やすいと感じたなら、目をいたわるために、使い始めることをお勧めします」と高橋氏は語る。

 うーむ…「老眼」ですか。この領域に足を踏み入れかけた人はみな、この言葉にショックを覚えたり、受け入れがたく感じるだろう。それは分かる。

 でも、「調整機能が衰えた目にとっては、裸眼で頑張るメリットは一つもありません」と高橋氏は言う。この年代に差し掛かった人は一度、だまされたと思って老眼鏡を試してみよう。慣れれば、実に快適なものですから。

高橋浩(たかはし ひろし)さん
日本医科大学大学院眼科 教授
高橋浩(たかはし ひろし)さん 専門は、角膜疾患、ドライアイ、アレルギー、眼科手術全般。日本眼科学会指導医、日本眼科手術学会常任理事、日本角膜学会評議員。

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