日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > おとなのカラダゼミナール  > 大きく分厚い“スポーツ心臓” それって病気?  > 2ページ目
印刷

おとなのカラダゼミナール

大きく分厚い“スポーツ心臓” それって病気?

激しい運動を続けると、心臓が大きく、安静時心拍数が少なくなることも

 伊藤和弘=フリーランスライター

スポーツ心臓になるのは一部の選手だけ

 そこまで話した後、山下さんは「でも、スポーツ心臓は非常にまれなんですよ」と意外なことを言い出した。

 スポーツ心臓はアスリート全員がなるものではない。それどころか、「ほとんどの選手はならない」のだという。多くのスポーツ選手の心臓を調べてみると、左心室の拡張期(血液を送り出す前の広がった状態)の大きさが正常の基準より大きい60mm以上は14%、同じく左心房の大きさが40mm以上は20%、左心室の心筋(心臓の壁)の厚さが13mm以上はわずか2%だった(下グラフ参照)。

ほとんどのスポーツ選手はスポーツ心臓にならない
ほとんどのスポーツ選手はスポーツ心臓にならない
多くのスポーツ選手の心臓を調べてみると、左心室の拡張期の大きさが正常の基準より大きい60mm以上は14%、同じく左心房の大きさが40mm以上は20%、左心室の心筋の厚さが13mm以上はわずか2%だった。(Circulation. 2006 Oct 10;114(15):1633-44より)
[画像のクリックで拡大表示]

 「長年ハイレベルの運動を続けてきたスポーツ選手は普通よりも心臓が大きいし、安静時心拍数も少ないですが、それでも正常の範囲内にとどまる人がほとんどなんです。まして、普段は会社で仕事をしている市民ランナーがスポーツ心臓になることはありえません」と山下さん。

 スポーツ心臓になるのは、あくまで10代の成長期のうちから激しい運動を続けてきた一部のアスリートだけ。30歳や40歳になってから一念発起して走り始めても、心臓が急に大きくなることはない。また、スポーツ心臓の人も引退して運動をやめれば、半年から1年程度で心臓が小さくなるという。

 では、ときどきジムに通っている程度のビジネスパーソンが心拡大や心肥大になるのはどういった場合なのか? それは、やはり“病気”ということになる。

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 脳を衰えさせる悪い習慣、活性化する良い習慣

    「もの忘れがひどくなった」「単語がスッと出てこない」「集中力が落ちてきた」……。加齢とともに脳の衰えを実感する人は多いだろう。「このままだと、早く認知症になるのでは?」という心配が頭をよぎることもあるだろうが、脳の機能は加齢とともにただ落ちていく一方なのだろうか。どうすれば年齢を重ねても健康な脳を維持できるのか。脳に関する興味深い事実や、健康な脳を維持するための生活習慣について、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.