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おとなのカラダゼミナール

ラーメンを食べると鼻水が出るのはなぜ?

熱くても寒くても、辛くても出る鼻水の不思議に迫る

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

1日に出る鼻水は1.5リットル

 鼻水は、普段から体を守るために働いている。1日に分泌される量は約1.5リットル。これが鼻粘膜の表面をまんべんなく覆って湿り気を保ち、吸い込まれた異物を取り除く。

 通常、鼻水の大半はのどの奥へ流れこみ、唾液などと一緒に胃へ飲み込まれる。湯気を吸い込んだときには量が増えるので、外にあふれるわけだ。

 さらに風邪や花粉症になると、鼻水の量が飛躍的に増える。これは、大量の花粉やウイルス感染といった刺激によって、炎症反応が起きるためだ。異変を感知した白血球などの免疫細胞が鼻粘膜に集まり、「ヒスタミン」という物質などを放出。この刺激で鼻水の分泌量が急激に増加する。同時に粘膜が腫れて鼻腔が狭くなるので、鼻詰まりも起きてしまう。

 「鼻水で細菌や花粉を洗い流し、“通路”を狭めてこれ以上の侵入をブロックする。防御反応の一環です」

 なるほど。細菌や花粉を追い出すのも鼻水。暑さ寒さから粘膜を守るのも、鼻水。実は、体のために頑張っていたんだな。

コショウの辛さで鼻水が増える

ラーメンの辛味を感じると鼻水が出やすくなる。(©Tagstock Japan/123RF.com)
ラーメンの辛味を感じると鼻水が出やすくなる。(©Tagstock Japan/123RF.com)

 さて、話をラーメンに戻そう。2つ目の理由とは何だろう。

 「ラーメンは、コショウやトウガラシなどで辛くしますね。辛いものを食べると、鼻水が出やすいのです」

 辛いから鼻水? 意外な結びつきにも思えるが、ここには自律神経の働きが関わっている。自律神経は、体の中のさまざまな機能を調節する神経で、主に体が緊張したときに働く交感神経と、主にリラックスしたときに働く副交感神経の2系統がある。鼻水をコントロールしているのは副交感神経だ。

 「辛いものを食べると、舌と胃粘膜にある辛味センサーが反応し、脳の中の『中枢自律神経線維網』というネットワークが反応します。すると、交感神経と副交感神経が両方とも活性化するのです」

 交感神経の働きで、汗が出る。一方、副交感神経の作用によって、唾液や消化液、そして鼻水の分泌が増える。辛さの刺激によって鼻水が増えるこの現象は「味覚性鼻炎」と呼ばれ、ラーメンのほかにも、カレーライス、スパイスが効いたスープや鍋などを食べたときによく起きるそうだ。

 「この反応は個人差があります。汗ばかり出る人もいますし、鼻水ばかり出る人もいます。両方が出る人もいます」

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