日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > おとなのカラダゼミナール  > 人間も冬眠? 実現すれば究極のアンチエイジング法に  > 4ページ
印刷

おとなのカラダゼミナール

人間も冬眠? 実現すれば究極のアンチエイジング法に

新しいメタボ予防法や健康長寿実現への応用も

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

冬眠中は運動しないのに筋肉が落ちない!

 さて、冬眠研究には現在、医療界からの熱い注目が注がれている。冬眠を成り立たせるメカニズムには、病気の治療や予防への応用が期待される部分がかなり多いのだ。

 例えば、筋肉や骨への作用。「リスもクマも、冬眠中はほとんど体を動かしませんが、筋肉や骨はそれほど萎縮しない。運動しないのに筋肉が維持できるのです。この仕組みが解明されれば、寝たきりの問題解消や骨粗鬆症の予防などに役立つでしょう」と山口さん。

 また、冬眠動物たちは冬眠前に大量の餌を食べ、体脂肪率を極端に高める。人間ならメタボになりかねないそんな状況でも、彼らは健康体を保つ。このメカニズムがわかれば、「太っても健康体」という全く新しいメタボ予防法につながるかもしれない。

 アンチエイジングにもつながりそうだ。「冬眠した動物は寿命が長くなるといった報告もあります。体を若返らせて健康長寿を実現する秘密が、冬眠のメカニズムに組み込まれている可能性があるのです」(山口さん)。

 なるほど。SFの世界では宇宙旅行などに使われている冬眠の技術だが、現実には医療技術に応用されて、私たちの健康を守る役割を果たすようになるのかもしれない。期待しましょう。

山口良文(やまぐち よしふみ)さん
東京大学大学院薬学系研究科 助教
山口良文(やまぐち よしふみ)さん 1999年京都大学理学部卒。自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンター研究員をへて、 2006年東京大学大学院薬学系研究科助手。2007年より現職。専門は細胞死の制御、哺乳類の冬眠の分子制御機構。

先頭へ

前へ

4/4 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 「糖尿病」は予備群のうちに手を打つ

    話題の「食後高血糖」や「血糖値スパイク」って? 気になる最新情報を総まとめ

  • 男性ホルモンを増やす5つのポイント

    年齢とともに、男性ホルモンの低下から、体調が優れない、イライラする、よく眠れないという症状が表れる。こうした状態を放っておくと、身体機能の低下やうつ病、メタボリック症候群などの病気リスクが高まってしまう。男性ホルモンについて正しく理解し、どのように生活習慣を改めれば男性ホルモンが増え、ハツラツとした生活を取り戻せるのかについて、5つのポイントにまとめて紹介しよう。

  • 筋肉を衰えさせない「たんぱく質」の正しい摂取法

    最近、筋肉の大切さが指摘される中で、「たんぱく質をしっかりとるべき」という意識が定着しつつある。だが、たんぱく質は、誤解されていること、そして知っているようで知らないことが多くある。いくらとってもいいのか、肉と大豆ではどっちがいいのかなど、即答できない人も多いだろう。本特集では、たんぱく質の基礎から、正しい摂取法、そして身近な食品に含まれるたんぱく質の量までを一挙に紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.