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ビジネスパーソンに贈る 眠りの超スキル

暑苦しい寝床を快適空間に変える夏の快眠術

枕・マットの工夫で涼を取り、エアコン温度は高めに

 佐田節子=ライター

首を温めリラックスモードに

 これに加え、「首温め」もお薦めだ。「首の後ろをホットタオルやホットパックで温めると、自律神経がお休みモードの副交感神経に切り替わり、手足の血行もよくなってリラックスできます。頭は冷やし、首は温める。これを同時に行うと、首が冷えて凝ることもなく、気持ちよく眠りに入っていけます」(三橋さん)。

 ホットタオルは、濡らしたハンドタオルを電子レンジで20~40秒ほど温め、ポリ袋に入れたらでき上がり。もちろん、市販のホットパックを使ってもいい。

 三橋さんがこのような手作り快眠グッズを考案するようになったのは、2011年の東日本大震災がきっかけ。電力不足のなか、できるだけエアコンなどの家電製品を使わずに快眠できる方法はないか―。そんな相談を受け、身近な素材を使った快眠法を考え出したのだという。

蒸し暑い寝床を快適にするシーグラスマット

 次は、「背中」の温湿度調整だ。

 「夏は背中と敷き布団が密着することで温度と湿度が上がり、寝床の中の湿度が80%を超えることもあります。その不快な蒸し暑さが、中途覚醒の原因にもなります。背中を蒸らさないことが、夏の快眠の条件」と三橋さん。

 寝床の中の温度や湿度は「寝床(しんしょう)内気候」と呼ばれる。蒸し暑い夏は汗をたくさんかく。その汗が寝床の湿度を上げ、蒸し風呂のような暑さをもたらす。寝床内気候を調整するには、寝具の工夫が欠かせない。

 まずはお金を使わずにできる対策をお伝えしよう。今使っているシーツにちょっと工夫をするだけで、背中の蒸れを防ぐことが可能だ。三橋さんが考案したのが、“背中段ボール”だ。やり方は至って簡単。A3程度の大きさの段ボールを背中に当たるようにシーツの下に敷くだけだ。

 「ダンボールは硬いので、背中が敷き布団にペタッと密着せず、通気性を確保できます。ただし、体重が重いと、あまり効果はないかもしれませんが」と三橋さん。段ボールは、腰の上から肩甲骨のあたりに当たるように敷く。人によってはゴワゴワ感が気になるかもしれないが、まずは試してみよう。

 ただし、何度か使ううちに段ボールがへたってくる。そこで、段ボールよりもさらにいいのが、水草を織って作った「シーグラスマット」だという。バスマットなどによく使われるものだ。これを同様にシーツの下に敷く。「100円ショップでも売っていますよ」(三橋さん)。

 加えて、冷感素材のシーツや敷きパッド、イグサの寝ゴザ、竹シーツなど、最近は涼しい寝具がいろいろ出回っているから、それらを利用すればさらに快適だという。ただし、「敷きパッドは、表面は麻などの涼しい素材でできていても、中綿にポリエステル素材が使われているものがある」(三橋さん)。これだと熱がこもりやすいので、購入の際は気をつけたい。

疲れをとるなら帰りの電車で寝るのをやめなさい

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