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ビジネスパーソンに贈る 眠りの超スキル

便秘と下痢は睡眠乱れのサイン?

寝る前のドカ食いが睡眠の質を下げる負のスパイラルに

 佐田節子=ライター

睡眠が足りないと腸のぜん動運動が低下しやすい

 それにしても、なぜ便通と睡眠がこんなにも関係しているのだろう。便通が悪いから、睡眠が悪くなるのか? それとも睡眠が悪いから便通が悪くなるのだろうか? 

 白川代表はこう話す。「便通が先か、睡眠が先かとなると、やはり睡眠の問題が先でしょう。睡眠不足や不規則な睡眠習慣が続くことで、便通が悪くなったと考えるのが自然です。実際、睡眠時間が『5時間以下の人』は、『7~8時間の人』に比べて、便通異常が圧倒的に多いという結果も出ています」。

 白川代表によると、睡眠不足で便通が悪くなるのには、主に3つの理由が考えられるという。「自律神経の問題」「寝る前のドカ食い」、そして「生体リズムの乱れ」だ。

 まず自律神経の問題だが、睡眠が足りないと、交感神経と副交感神経からなる自律神経も十分に休息できず、自律神経失調の状態が起こりやすくなる。消化管の運動は副交感神経に支配されているから、この働きが鈍ると腸のぜん動運動も低下し、便秘になりやすい。逆に、副交感神経が過剰に働き過ぎると、腸管が早く激しく動いて、過敏性腸症候群を招く一因になる。

寝る前に高まる食欲に要注意

 次に、寝る間際のドカ食い。これには身に覚えのある人も多いのではないか。白川代表はこう説明する。

 「実は、1日の中で食欲が一番増すのは寝る前なのです。これは寝ている間にエネルギーを貯めこもうとする、生物としての習性のようなもの。睡眠不足だと、この欲求がより強くなることがわかっています。多くのビジネスパーソンは睡眠不足に加え、帰宅も遅いため、寝る前にドカ食いする人が多い。こうなると、ますます睡眠の質を下げることになり、そのうえメタボ一直線ですね。さらに厄介なことに、翌朝の欠食にもつながり、それが便秘を招くことになります」

 夜遅く食事をすると、胃の中に消化されない食物が残ったままで眠ることになるので、体が十分に休まらずに、これも睡眠の質を下げる。さらに、朝起きても胃がもたれたまま。食欲が湧かないので、朝食をろくに食べないことになり、それが便秘につながってしまうのだ。その仕組みは次の通りだ。

 そもそも排便は、朝、空っぽの胃の中に食べ物が入ることで、腸が大きく動く「胃・結腸反射」が引き金になる。これによって腸内の便が肛門近くの直腸まで押し出され、便意を催す。朝ごはんを食べた後にトイレに行きたくなるのは、このためだ。ところが、胃の中に消化されない食べ物が残っていると、食欲が湧かないだけでなく、たとえ食べても胃・結腸反射が弱いため、便が出にくくなるという。

 そして、最後は生体リズムの乱れ。消化管の働きは日中の覚醒時には活発になり、夜の睡眠時には低下するというように、睡眠・覚醒リズムと足並みを揃えている。夜寝ているときは、消化吸収の働きも本来は“お休みモード”になるのだ。だから、睡眠時刻や起床時刻が不規則になると、消化管のリズムまで乱れてしまい、便通のリズムも狂ってしまう。

疲れをとるなら帰りの電車で寝るのをやめなさい

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