仕事やプライベートの時間をやりくりするために、真っ先に削ってしまうのが「睡眠」ではないだろうか。また、年齢とともに、眠りが浅くなったり、目覚めが悪くなったりする人も多いに違いない。もう眠りで悩まないための、ぐっすり睡眠術をお届けしよう。
前回の記事では、企業の依頼を受けて「睡眠マネジメント研修」を行うユークロニア社長の菅原洋平さんが編み出した、睡眠の質を高めるための生活改善法を紹介した。今回はその実践編。菅原メソッドをもとに、夜の残業が多いビジネスパーソンが陥りがちな睡眠の乱れの解消法をお伝えしよう。
菅原メソッドのポイント |
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寝室で本を読まない |
眠くないのに早起きするため早くベッドに入らない |
毎日同じ時刻にベッドに入ろうとしない |
帰りの電車で仮眠をとらない |
起床後4時間以内に光を見る |
起床後6時間経ったら仮眠タイム |
起床後11時間経ったら体を動かす |
とりわけ睡眠のサイクルが乱れやすく、睡眠不足になりやすい職種として、システムエンジニアとタクシー・ドライバーを取り上げたい。どちらも夜の勤務時間が長いため、生活サイクルが夜型になり、睡眠時間が短く、勤務中に眠気を感じやすい職業だ。
しかし、「研修に行くと、どんな企業にも必ず“できる人”(睡眠の達人)がいます。その人が生活リズムを整えるために実践している方法は、その業種、その環境にとってベストの方法と言えるでしょう」と菅原さんは話す。
それは他の職種の人にも参考になるに違いない。「できる人」はどんなことを心がけているのか、早速見てみよう。

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