日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > ビジネスパーソンに贈る 眠りの超スキル  > 就寝1時間前までの入浴で、寒い冬でもスッキリ快眠
印刷

ビジネスパーソンに贈る 眠りの超スキル

就寝1時間前までの入浴で、寒い冬でもスッキリ快眠

シャワー派の人には夜の軽い運動がオススメ

 佐田節子=ライター

仕事やプライベートの時間をやりくりするために、真っ先に削ってしまうのが「睡眠」ではないだろうか。また、年齢とともに、眠りが浅くなったり、目覚めが悪くなったりする人も多いに違いない。もう眠りで悩まないための、ぐっすり睡眠術をお届けしよう。

寝る前のお風呂は寝つきと睡眠の質を良くしてくれる。(©Anatoly Maslennikov/123RF.com)

 寒い冬の夜は手足が冷たくて、ベッドに入ってもなかなか寝つけない…。思うように快眠を得られない毎日を送っている人も多いのではないだろうか。足利工業大学睡眠科学センターの小林敏孝教授は、その理由を次のように説明する。「眠るときは本来、体をリラックスさせる副交感神経が優位になりますが、寒いと逆に体を緊張させる交感神経が高ぶるため、寝つきが悪くなります」(小林教授)。

 そこで、小林教授が冬の快眠対策として一番に薦めるのが「入浴」だ。お風呂で体を芯から温めることで寝つきがよくなり、睡眠の質を改善できる。お風呂に入ると心身ともにリラックスするが、理由はそれだけではない。「ポイントは体温の変動です。寝る前の入浴によって『深部体温』(脳や体の中心部の温度)を一時的に上げておくと、その後に体温が急降下する。この深部体温の下がり方が急激なほど、強い眠気がやってきます」と小林教授は説明する。

手足がぽかぽかしている時、体の深部体温はどんどん下がっている

 そもそも、睡眠は体温の変化と密接な関係にある。体温は昼間、活動しているときは高く、夜は徐々に下降して、眠っているときに最も低くなる。夜に手足がぽかぽかしてくると眠くなるという経験は誰にでもあるだろう。体温が上がったように思いがちだが、実は体の深部ではまったく逆の現象が起こっている。ぽかぽかするのは手足の血管が拡張して、体内の熱を逃がしているから。その結果、深部体温はどんどん下がり、体をリラックスモードや入眠へと導く副交感神経が優位になる。ところが、手足が冷えていると、この熱放散がうまくいかず、深部体温が下がりにくくなる。このため、寝つきも悪くなるというわけだ。

 入浴によって深部体温を一時的に上げれば、入浴後に温まった皮膚からの放熱が盛んになって、深部体温はがくんと下がる。まるで山の頂上から滑降するかのような体温下降カーブを描くのだ。

深部体温は入浴で一時的に上がり、その後に急降下する
[画像のクリックで拡大表示]
入浴によって深部体温を一時的に上げると、入浴後、温まった皮膚からの放熱が盛んになって、体温ががくんと下がる。これが寝つきの良さと深い睡眠につながる。一方、入浴なしの場合は体温低下がなだらかで、床に就いてもまだ深部体温が高いまま。このため、入浴ありに比べ、入眠が遅れ、睡眠も浅くなる。なお、グラフの体温は目安であり、個人差がある。(小林教授の資料をもとに編集部で作成)
疲れをとるなら帰りの電車で寝るのをやめなさい

1/2 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 第3波を乗り切るためのコロナ対策NEW

    新型コロナウイルスの新規感染者が再び急増し、日本は今、流行の第3波を迎えている。今後さらに気温と湿度が下がると、ウイルスの生存により適した条件が整うようになる。これ以上の流行拡大を防ぐためには、1人1人が感染予防策を改めて見直し、感染リスクの高い行動を避けて生活することが不可欠だ。第3波を乗り切るためのコロナ対策を、もう一度まとめた。

  • 寝たきり予備軍「フレイル」を防ぐためにできること

    老化を防ぎ、健康寿命を延ばすためには、加齢により心身が衰えた状態である「フレイル」の予防が必要になる。フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間に当たるが、これを避けるために特に重要なのが「筋肉量の維持」だ。筋肉量が減少すると、足腰が弱くなって寝たきりにつながるだけでなく、認知症や心疾患のリスクが上がることも分かってきた。筋肉量を維持し、フレイルを防ぐために何をすればよいだろうか。

  • 「ウォーキング」「ジョギング」 大きな健康効果を得るための小さなコツ

    ウォーキングやジョギングなどの「有酸素運動」には、「コロナ太り」の解消や、生活習慣病の予防、免疫力アップなどが期待できる。ただし、漫然と歩くだけでは運動効果は低いし、かといって本格的なジョギングは運動初心者にはハードルが高い。そこで運動効果の上がる歩き方と、初心者でもできる走り方のコツを紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2020 Nikkei Inc. All rights reserved.