カルボナーラとペペロンチーノどっちが太る
インスリンの分泌をコントロールできれば、効果的にやせられる!
古谷暢基=健康・美容・医療ジャーナリスト/プロデューサー
ダイエットの方法、考え方には諸説ありますが、この連載では、健康・美容・医療ジャーナリスト/プロデューサーであり、日本ダイエット健康協会代表理事として『「食べる」だけダイエット』(マガジンハウス)などの著書もある古谷暢基さんに、ダイエットに関する最新の考え方、ノウハウを紹介していただきます。
「肥満」の定義は“体重が多いこと”にあらず、“体組織に占める脂肪が過多であること”です。日本肥満学会では、30歳以上の男性で体脂肪率が25%以上、女性で30%以上を肥満の目安としています。例えば身長が170cmで体重が80kgのラグビー選手の男性がいたとして、彼は筋肉質なので体脂肪率は18%となれば、肥満ではないということになります。
つまり「太る」とは何かといえば、食べたものに含まれるカロリーや体内エネルギーが、体脂肪に合成され蓄積される、ということ。そしてこの“体脂肪生産命令”を出す体内物質は、実はたった一つ。それが膵臓から出る「インスリン」というホルモンです。
すなわち、インスリンの性質をよく知り、その分泌を上手に操ることができれば、ダイエット成功の確率は飛躍的にUPするというわけ! 今回は、そんなお勉強をしてみましょう。
まずは次の問題について考えてみてください。
【問題1】同じイモ類100g、どちらが太りやすい?
(A)サツマイモ(132kcal)
(B)ジャガイモ(76kcal)
【問題2】どちらのパスタが太りやすい?
(A)カルボナーラ(800kcal)
(B)ペペロンチーノ(600kcal)
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