ダイエット体質を目指すなら、筋トレ? 有酸素運動?
食べても太りにくい体質になるための運動法
答え:(A)

一般に有酸素運動が、ダイエットにおいて体脂肪を燃やす運動法の象徴となっています。というのも有酸素運動とは、小~中負荷の身体活動を持続的に続けるものであり、その場合のエネルギー源は脂質が主となることから、ダイエット=体脂肪を燃やすというイメージとなり、このような有酸素運動神話へとなったのでしょう。
実際に、ある程度短期間(1~2カ月程度)に、計画的に体脂肪を燃やすことだけをターゲットに置くならば、有酸素運動は最も効果的な手段の一つであり、食事や生活習慣の改善、筋トレやストレッチなどと併せて有効に活用すべきかと思います。
しかし、目標の体重・体型になるまでは何とか頑張ることができたとしても、減量後も、体重・体型の維持のためだけに、辛い有酸素運動を続けられる人がどれだけいるかというと、そう多くはありません。そして、有酸素運動を止めた結果、徐々に体重がリバウンドし、また減量しなくてはならなくなる人も少なくありません。
つまり、有酸素運動だけでは、少々食べても運動しなくてもよい状態を保てる「ダイエット体質」になりにくいといえます。長期的に見れば、単に体重を落とすことより、「自分のベストな体型、体組成の割合、そして、その結果としての適性体重を維持していくこと」の方がはるかに重要です。そして、その、エネルギー代謝が高く“太りにくい身体”になるために有効なのは筋トレです。