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左党の一分

お酒で顔が赤くなる人は骨折リスクが2.5倍!

飲酒と骨粗しょう症【前編】お酒を飲むと骨粗しょう症が進む?

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

 近年、健康寿命がクローズアップされる中で、大きなリスク要因として挙がるのが「骨折」だ。「転んで、骨折して、そのまま寝たきりに…」という恐怖のコースはマスコミでよく取り上げられる。シニアの骨折と深く関わるのが「骨粗しょう症」だ。
 この骨粗しょう症について、驚きの発表が昨年あった。お酒で顔が赤くなる人は骨粗しょう症による骨折リスクが高いというのだ。その真偽を確かめるべく、論文を発表した慶應義塾大学医学部の宮本健史さんを直撃した。

やはり寝たきりはイヤ! そのために注意すべきこと

 最近は「健康寿命」という言葉を耳にする機会が増えた。寿命ではなく、健康寿命というのは「健康的に暮らせる期間」であり、要は「要介護などにならずに過ごせる期間」と考えればいいだろう。そりゃ誰だって、寝たきりになって誰かのお世話になる期間はなくしたいし、あったとしてもできるだけ短くしたいだろう(もちろん私もそうだ)。

昨年(2017年)、お酒で顔が赤くなる人は大腿骨骨折を起こしやすい、というニュースが流れた。これは本当だろうか。そしてその影響は? (c)Sebastian Kaulitzki-123RF

 寝たきりというと、「認知症になり、その後に寝たきりに…」という流れも有名だが、最近では、テレビや新聞などを見ていると、「転んで、骨折して、その後、寝たきりに…」というケースもよく耳にする。確かに、骨折して入院したりすると、筋肉も衰えてしまうだろうし、ガクンと身体能力が下がりそうなのは素人でも想像がつく。そのような事態は避けたいものである。

 骨折を防ぐには、(もちろん転ばないのが第一だろうが)、何といっても骨が大事であろう。私もこれまで何度も転んできたが、今までは何とか骨折せずに済んできた。

 だが、これから年齢を重ねると、そう言ってはいられなくなる。そう「骨粗しょう症」だ。実際、シニアの方がちょっと転んだだけで骨がポキッと折れたなどというケースの主たる原因に骨粗しょう症があるという。

 とはいえ、「骨粗しょう症なんて、私には無縁」――というのが、私の偽らざる本音だった。

 だって、普段からカルシウムもとっているし、運動だってしている。前述したように、転んでも一度も骨折したことがないし、異常など何も出ていないのだ。

 そもそも骨粗しょう症って、高齢者の病気なんじゃないの? 特に40代、50代くらいの働き盛り世代なら、そんなふうに思っている方々が大多数なのではないだろうか? ご多分に漏れず、筆者も全く同じように思っていた。

 だが、昨年(2017年)から、あるきっかけがあり骨粗しょう症のことが気になるようになってきた。それが、昨年春に流れた「お酒を飲んで赤くなりやすい人は、骨粗しょう症による大腿骨骨折を起こしやすい」というニュースである。テレビ番組やネットなどを通して報道されたので、ご存じの方もいらっしゃるのではないだろうか。マスコミで取り上げられたのは、慶應義塾大学医学部から論文が発表されたためである。(ご参考までに日経Goodayでも取り上げている。こちらを参照)。

 筆者は今でこそ酒を飲んで赤くなることはないが、酒を飲み始めた頃は首まで真っ赤になっていた。そういえば、身内でお酒を飲んで真っ赤になる人が、骨粗しょう症が原因で、大腿骨骨折の手術をしていたっけ…。

 今はまだ大丈夫、と思っているものの、お酒を飲み続けるうちに、知らぬ間に骨粗しょう症が進行し、あるときポキッといってしまったら…。そして、骨粗しょう症は閉経後の女性のほうが多いというから、私もいずれ人ごとではなくなる。不安は募るばかりである。

 そこで、今回はニュースの基となる研究結果を発表した慶應義塾大学医学部 整形外科学 先進運動器疾患治療学寄付講座 運動器科学研究室 室長の宮本健史さんに話を伺った。

酒好き医師が教える最高の飲み方

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