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左党の一分

痛風・尿酸値が怖いなら、ビールより酒量に気をつけよ!

左党の尿酸対策【前編】~酒量が多いほど痛風リスクが高まる!~

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

尿酸は新陳代謝の過程で自然に生成されるもの

 そもそもこの「プリン体」と「尿酸」の関係性は? また体内でどう生成されるのだろうか? そのメカニズムを細谷さんに聞いた。

 「プリン体は尿酸のもととなる物質です。プリン体は、核酸(DNA、RNA)を構成する物質の1つで、細胞の中に必ず含まれています。体内で作られるものと食品から取り込まれるものがありますが、その7~8割は体内で作られるのです。そして、尿酸は体内のプリン体が分解されるときに生じる老廃物です」(細谷さん)

 「プリン体が体内で尿酸に分解される経路は2つあって、1つは細胞の新陳代謝の際です。新陳代謝により、細胞が壊れると、細胞内の核酸は細胞の外に放出され、これが最終的に尿酸に分解されます」(細谷さん)

 「また、プリン体はカラダを動かす際に使われるATP(アデノシン3リン酸)という物質にも含まれています。ATPはエネルギー源として利用され、生命活動の維持に欠かせない重要な物質です。このATPは活動に利用されるとADP(アデノシン2リン酸)に代謝されますが、安静にしていれば再び元のATPに戻ります(再合成)。しかし激しい運動などでエネルギー源であるATPが大量に利用されると、再合成が追いつかず、プリン体、そして尿酸へと分解されてしまうのです」(細谷さん)

 「そして、プリン体を尿酸へと分解する役割を担うのが肝臓です。分解された尿酸の多くが腎臓に運ばれ、尿や便として体外へと排出されます」(細谷さん)

 プリン体や尿酸は悪者だとばかり思っていたが、カラダの生命維持のサイクルの中で自然に生成されるものだったとは。しかもその7~8割が体内で合成されているというのは驚きである。

ビールを避けたほうがいいのは間違いではないが…

 だが体内で多くが自動的に合成され、食品摂取からの比率が少ないというのであれば、素人考えの左党としては、プリン体を含む食品は気にせず食べてもいいのでは? と思ってしまう。

 実際、細谷さんによると、少し前の食事指導では、プリン体を含む食品を控えるように厳しく言われることが多かったそうだが、最近では、以前ほど強く言われることは減っているという。細谷さんは、「尿酸値が低い人は過度に気にする必要がありませんが、肥満の人、尿酸値が高い人は、食品からとるプリン体の影響を強く受けます。尿酸値が高い人はプリン体を多く含む食品の摂取を控えるべきです。ですから、プリン体が多いビールを避けたほうがいいというのは間違いではありません」と話す。

 「ビールは、ビール酵母の中にプリン体を含んでおり、飲めば尿酸値は上がります。ある実験では一般的なビールを飲んだ3~4時間後に尿酸値が最大で30%上がったという報告もあります」(細谷さん)

酒好き医師が教える再考の飲み方

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