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左党の一分

チリチリ…高アルコール酒による喉の刺激を求める人の末路は?

食道がんの最大の原因は「飲酒」だった!

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

食道がんは胃がんなどより数は多くないものの、進行すれば手術が難しくなる“怖いがん”だ。この食道がんが、お酒と密接に関係していることをご存じだろうか。さらに、お酒の飲み方やその人の体質によりリスクが大きく変わるというから聞き捨てならない。そこで今回は、昭和大学江東豊洲病院 消化器センター長・教授の井上晴洋さんに、食道がんと飲酒の関係について聞いた。

スピリッツをストレートで飲み続けた知人は…

ウイスキーやウオッカなどをストレートで飲む人は、チリチリっと焼けるような刺激が“食道を降りていく”感覚が好きな人が多いだろう。だが、この飲み方にはあるリスクが…。(c)Donato Fiorentino-123RF

 アルコール度数の高いウイスキーやウオッカをストレートで飲むと、チリチリっと焼けるような刺激がある。その刺激が“食道を降りていく”感覚は、左党ならほとんどの方が体験済みだと思う。あの何とも言えない刺激が「飲んでるな~」という感じで、たまらなかったりする。実際、私の周囲の左党にも「ウイスキーはストレートじゃなきゃ」という方が結構な割合で多い。

 この飲み方、私ももちろん好きなのだが、食道がんで若くして亡くなった二人の知人を思い出す。

 お二人とも“ほぼアルコール依存症”といってもいい飲み方で、カロリーをアルコールで摂取するような生活だった。夕方早くからウイスキーをストレートで飲み、ご家族によると「日にボトル一本空けていた」という。

 このお二人、どちらも50代半ばで食道がんとなり、あっという間に他界されてしまった。

 いずれも似たようなお酒の飲み方で、同じ食道がんになったことから、高アルコールのお酒をストレートで飲み続けるという飲み方が食道がんにつながったのではないかと私はかねがね疑っていた。

 食道がんといえば、世界的指揮者の小澤征爾さんやサザンオールスターズの桑田佳祐さんをはじめ、食道がんになった人がニュースなどで報じられている。俳優の岡田眞澄さんなど、食道がんで亡くなった著名人も少なくない。

 食道がんは胃がんや肺がんなどに比べると数は多くないというが、著名人が罹患していることをニュースなどで聞くと、自分は大丈夫だろうかと不安に思う。また、食道がんは手術が難しいという話も耳にする。

 お酒の飲み方は食道がんと関係あるのだろうか。き、気になる…。

 私自身、イタリアンやドイツ料理を食べに行った際、「消化を促す」という言い訳で、グラッパやシュナップスといったアルコール度数の高い蒸留酒を必ずといっていいほど飲んでいる。そしてあの喉が焼ける「チリチリ」がたまらないと思う…。

 これは因果関係を解明せねばならない。そこで今回は、消化器内視鏡診断・治療のプロフェッショナルで、食道がんに詳しい昭和大学江東豊洲病院消化器センター長・教授の井上晴洋さんに話を伺った。

酒好き医師が教える再考の飲み方

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