コロナ禍で酒量が増えてしまった人が、飲む量を減らせなかった場合、将来にわたって健康にどんな影響を及ぼすだろうか。飲酒と健康についての研究を手がける筑波大学准教授の吉本尚さんに話を聞くと、アルコール依存症につながるだけでなく、なんと肺炎のリスクも上がることが分かった。

2020年5月25日、すべての地域で緊急事態宣言が解除された。これを機に、外飲みをされた方も多いのではないだろうか。
筆者はといえば、まだ数回だが、「ランチのついでに軽く1杯」という感じで外飲みを楽しんだ。それもオープンエアの店で。
できることなら、こぢんまりした店で焼き鳥をアテに冷酒を飲みたい。しかし、コロナの第2波、第3波が不安なこともあり、まだまだ積極的に外飲みすることができず、家飲みが中心というのが現状である。
家飲みの酒量はどうかといえば、「以前よりちょっと多い」程度で何とかキープしている。前回、大容量5リットルの業務用ウイスキーを買ってしまったと書いたが、これはまだ残っているし、冷蔵庫を占拠する日本酒たちも健在だ。
しかし、運動不足解消のためにウォーキングをしたついでに立ち寄ったコンビニで、新商品のビールやチューハイを買い、恥ずかしながら「つまみ飲み」していた。なので、ホントのところ、酒量は「ちょっと多い」では済まないのかもしれない…。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、新型コロナウイルスがなくなったわけではないので、しばらくは家飲みが中心になる人も多いはず。アフター・コロナの飲み方をきちんと専門家に教わらなければ。
ということで、前回に引き続き、筑波大学地域総合診療医学の准教授で、北茨城市民病院附属家庭医療センターのアルコール低減外来で診療もされている吉本尚さんに話を聞いた。
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- 備蓄したお酒は一度に大量に冷やさない