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左党の一分

飲酒で肺炎リスク増加? コロナ後の酒との付き合い方

アフター・コロナの飲み方【後編】「安く酔える」あの酒にも要注意!

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

“つながり”でアルコール依存症に陥るのを防ぐ

 「この時期、注意してほしいのが“HALT”です。これはアルコール依存症をはじめとする依存症の分野で使われる言葉で、Hungry(空腹)、Angry(怒り)、Lonely(孤独)、Tired(疲労)の頭文字をとったもの。これらは、お酒を飲みたくなる因子のことなんですね。ガマンを強いられることが多く、人とのつながりを制限されるコロナ禍は、これらが重なりやすい状況にあります。それを避けるためにも、SNSなどで友人とゆるいつながりを持つようにしましょう」(吉本さん)

 ああ、これは本当によく分かる。コロナの影響で仕事がどんどんキャンセルになり、落ち込んでいたとき、家族や仕事仲間からのLINEでどんなに救われたことか。もしこうしたつながりがなかったら、悔しさを紛らわすため、酒に走っていたかもしれない。

 ほかには、Zoomなどのオンライン飲み会で、友人とつながるという方法も、コロナ禍で広まった。しかし吉本さんは「オンライン飲み会はほどほどに」と言う。

オンラインで飲み過ぎ注意!
オンライン飲み会は、終電の心配がないので、飲み過ぎてしまうという問題も。(c)satomi yokote-123RF

 「緊急事態宣言のとき、政府が『飲み会はオンラインで』と言ったので、オンライン飲み会が一般的になりました。つながりを持つという点では非常にいいと思うのですが、何も飲み会にしなくてもいいんですよね。お酒抜きの“オンライン語らい”でいいのではないでしょうか?」(吉本さん)

 確かに、オンライン飲み会をやると、終電を気にしなくていいので、だらだらと飲み続けてしまうという問題もある。酒を飲まなくても楽しくオンラインで語り合えばよいのだ。

 日常が少しずつ戻ってきているとはいえ、以前と同じように外飲みを心底楽しめるようになるのはまだ先の話で、今しばらくは家飲みが中心になると予測される。酒量を一考し、家での飲み方を改善しよう。

吉本 尚(よしもと ひさし)さん
筑波大学医学医療系 地域総合診療医学 准教授/附属病院 総合診療科
吉本 尚(よしもと ひさし)さん 2004年筑波大学医学専門学群(当時)卒業。北海道勤医協中央病院、岡山家庭医療センター、三重大学家庭医療学講座を経て、2014年から筑波大学で勤務。東日本大震災を契機に「WHO のアルコール関連問題のスクリーニングおよび介入に関する資料」を翻訳するなど、アルコール問題に本格的に取り組み始める。アルコール健康障害対策基本法推進ネットワークの幹事として、プライマリ・ケアを担当する立場からアルコール対策に関わる。日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医・家庭医療指導医。2014年10月、第3回「明日の象徴」医師部門を受賞。

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