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左党の一分

飲酒で肺炎リスク増加? コロナ後の酒との付き合い方

アフター・コロナの飲み方【後編】「安く酔える」あの酒にも要注意!

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

備蓄したお酒は一度に大量に冷やさない

 先生、早速ですが、家飲みが中心の場合、具体的に何が問題になることが多いでしょうか…?

 「やはり、たくさんのお酒を備蓄するのは問題ですね。身近にお酒があると、つい飲んでしまいますから。外出自粛の期間中は、そう買い物に行けないこともあってか、ビールやチューハイを箱買いする人が多かったと聞いています」(吉本さん)

 筆者も、5リットルのウイスキーを皮切りに、「日本酒を応援!」と言い訳をしながら、好みの酒を購入しては備蓄していた。だから冷蔵庫は今も日本酒で埋め尽くされた状態である…。そんな話を何気なく吉本さんにすると、「あ、備蓄したお酒は冷やさないほうがいいですよ」とアドバイスされた。

 「常温保存できて、冷やして飲むお酒は、全部冷蔵庫に入れるのではなく、少しずつ冷やすほうがいいでしょう。たくさんのお酒を冷えた状態にしておくと、『もう1本飲んじゃおうかな…』となりがちです。目に入らない場所に保管するのもいいですね」(吉本さん)

 確かに、冷蔵庫にお酒がパンパンに入っていると誘惑が多い。冷蔵庫を開けたついでに、「もう一杯くらいいいか」と思って飲んでしまう。酔っていると、理性が飛んでいるため、なおさらだ。

 以前は日本酒セラーを使っていて、目に入るところに酒瓶がなかったので、何かのついでに飲んでしまうということはあまりなかった。やはり酒好きにとって、常に目がつく場所に酒を備蓄するのは危険なのだ。

1本でアルコール36gも! ストロング系チューハイに要注意

 さらに吉本さんは、ストロング系チューハイをはじめとする、高アルコール濃度で口当たりがよい酒の危険性についても注意を促した。

 「ストロング系チューハイはフルーツ系の甘さで口当たりがよく、お酒の弱い人でも飲めてしまう危険性を備えています。口当たりのよさでごまかされがちなのですが、アルコール度数9%で、500mLの場合は、アルコール量は36gにもなります。これ1本だけで、1日の適量といわれる20gをはるかに超えてしまいます」(吉本さん)

 36g! ジュースのようにすいすい飲めるのに、そんなにアルコールが入っていたとは驚きである。

 しかし「ビールに毛が生えた」くらいに考えている人も多く、知人はこれを備蓄し、週末になると5本空けると話していた。以前は違う酒を飲んでいたのだが、コロナ禍におけるお財布事情から、「安く酔える」ため酒を替えたのだという。

 「安いお酒を大量に飲んで酔うのは非常に危険です。ストロング系チューハイ500mLを5本飲めば、アルコール度数15%のワインのフルボトル2本分のアルコール量になります。安いお酒に替えるのではなく、今まで飲んでいたものを、量を減らして飲むことをお勧めします」(吉本さん)

 確かに、ストロング系チューハイは、プライベートブランドなら100円ちょっとで買えてしまう。「安く酔う」ことを目的とするのはかなり危険だ。

 「沖縄のオリオンビールが2020年1月にストロング系チューハイの生産を終了したのをご存じでしょうか? 生産終了の時期はコロナ禍とは関係がないそうですが、今後は『健康志向に配慮した商品にシフトする流れ』だそうです。やはり、家飲みでストロング系チューハイを飲み過ぎてしまう危険性は認識してほしいですね」(吉本さん)

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