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左党の一分

胃酸逆流を悪化させない酒とつまみの選び方

お酒は炭酸系を避け、つまみは脂肪分の少ないものを選ぶ

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

「逆流性食道炎」と診断された酒ジャーナリストの葉石かおりさん。幸い軽症で、すぐに治療する必要はなかったものの、悪化を防ぐためにはどうすべきかを、この病気に詳しい、国立国際医療研究センター病院・消化器内科診療科長の秋山純一さんに話を聞きました。どんな種類のお酒やつまみを選び、生活面ではどんなことに気をつければいいのでしょうか。

胃もたれや胸やけなどの症状がつらい場合、逆流性食道炎の治療のために投薬が必要になる(写真はイメージ=123RF)
胃もたれや胸やけなどの症状がつらい場合、逆流性食道炎の治療のために投薬が必要になる(写真はイメージ=123RF)

 前回、アルコールそのものに胃酸逆流を促進させる作用がある、というショッキングな話を聞いた。

 だとするならば、酒飲みは逆流性食道炎で悩む人が多いかもしれない。

 国立国際医療研究センター病院・消化器内科診療科長の秋山純一さんによると、逆流性食道炎は炎症の程度によって4つのグレードがあり、そのうち必ず治療が必要になるグレードCとグレードDは、合わせて1割強。残りの9割弱は、症状によっては治療しなくてもいい「軽症」なのだ。

 「逆流性食道炎と診断された人の多くは、以下のグラフのAとBに相当するグレードです。このうち、週に2回以上、「胸やけ」の症状があると答えた人は2割ほどでした。週に2回、胸やけがあれば、生活の質(QOL)に影響しますので、治療の対象になり得ますが、残りのほとんどの人は、目立った自覚症状がないので特に治療する必要はありません」(秋山さん)

<center>右の円グラフの出典:J Gastroenterol. 2009;44(6):518-534.</center>
右の円グラフの出典:J Gastroenterol. 2009;44(6):518-534.

 軽症であれば治療をする必要はない、と聞いてホッとしている方も多いのではないだろうか。筆者もその1人である。先日受けた内視鏡検査の結果、逆流性食道炎と診断されたが、軽症ゆえに特に治療を勧められることはなかった。確かに、胸やけや胃もたれはなくはないが、それも食べ過ぎたり飲み過ぎたりしたときだけ。逆流性食道炎だからといって、困ったことは今のところない。

 しかし、もし今後、炎症が悪化して、グレードCやDになってしまったら、どうなるのだろうか。

 「グレードCやDでは、週2回以上の胸やけを訴える方が8割以上になります。Dになると、半数以上の方が『毎日胸やけがある』と答えています。こうなると、継続的な治療が必要になります」(秋山さん)

 毎日、胸やけがあるとなると、QOLは相当、悪くなりそうだ。今回は、逆流性食道炎の治療ではどのようなことを行うのかなどを、聞いていこう。

治療が必須なのはどんなケース?

 前回も述べたが、筆者が逆流性食道炎になったとSNSに書きこんだところ、「私も逆流性食道炎です!」という酒好きたちからのコメントがたくさん返ってきた。

 酒豪の中には、「治療が必要」と言われたにもかかわらず、「市販の胃薬を飲んでおけば胸やけも緩和する」と信じて、通院もせずに過ごしている人もいるかもしれない。そんなふうに自分で判断してしまっていいのだろうか。

 「グレードAやBの軽症の場合、治療は基本的に本人次第で、つらいと思ったら通院して治療すればいいのです。しかし、グレードCやDの重症となると、そうはいきません。なぜなら、逆流がひどくなると、合併症を引き起こすリスクがあるからです」(秋山さん)

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