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左党の一分

「飲む前に飲む」切り札! 漢方薬の効果

酒飲みにおなじみ「五苓散」「黄連解毒湯」はどう使えばいい?

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

漢方では「酒はクスリ」

 個別の漢方薬の話に入る前に、漢方医学の考え方を再確認しておきたい。今回の主眼はもちろん「お酒(アルコール)」である。そもそも、漢方ではお酒をどう位置づけているのだろうか。ぜひ聞いておきたいところだ。

 「意外かもしれませんが、漢方の世界では“医療にお酒はつきもの”と考えられています。医療の医の旧漢字「醫」を見ると分かるように、酒にも使われている酉という部首が付いていますよね。つまり「酒と薬は一体」、酒には薬効があると考えられてきたのです」(星野さん)

 「実際、中国では昔から薬効のある生薬を漬け込んだ薬酒が使われてきました。日本だと養命酒が有名です。西洋でも、シャルトリューズをはじめ薬草系リキュールがありますよね」と星野さんは話す。

北里大学 東洋医学総合研究所内に展示されている漢方薬の材料となる生薬

 「体に害を及ぼす存在」などと恐ろしい返事が来るかと思いきや、左党にとって、何ともうれしい返事ではないか。そもそも酉という文字は酒が入っていた壺の象形文字が元となっているという。漢方では「酒と薬は一体」と考えられているわけだし、漢方とお酒は相性がよさそうだ。しかし星野さんはこう続ける。

 「しかしいくら薬効があったとしても“過ぎたら毒”。これは漢方に限ったことではないでしょう」(星野さん)。やはり「飲み過ぎはよくない」というのはいずこも同じのようだ。

 では、酒を飲み過ぎて“毒”となったときに、漢方ではどう対処するのだろうか。先生に、悪酔い、二日酔いに対処するための漢方の対処法を聞いてみた。

 「漢方では一般に、悪酔い・二日酔い対策には五苓散、黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)が使われます。酒飲みの間では一般に、この2つがいいと言われていますが、その通りです。いずれも私も使っていて、場合によっては時間差で五苓散と黄連解毒湯の両方を飲むこともあります」と星野さんは教えてくれた。

 「これらの漢方を“飲む前”に飲んでいただいてもいいですし、飲んだ後や翌朝に調子が悪くなったときに飲んでいただいても構いません。漢方というと『長く飲み続けないと薬効を得られない(1回だけ飲んでもダメ)』と考える人が多いのですが、悪酔いや二日酔いといった一過性の症状の場合、慢性的に飲む必要はなく、単発でも十分に効果が得られます」(星野さん)

 取材現場に「おー!」という歓声が上がる。星野さんもかなりいける口のようだし、ドクターが使っているとなればお墨付きをいただいたも同然。単発で飲んでも効果があるというのもうれしいではないか。私のこれまでの実体験は、単なる思い込みではなかったわけだ。

 漢方での酒対策の基本は、五苓散と黄連解毒湯だということは分かった。では、それぞれどういう漢方薬で、どんな薬効があるのだろうか。星野さんに、その使い分け方と効能を聞いてみた。

酒好き医師が教える再考の飲み方

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