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左党の一分

酒飲み・脂肪肝の人はウコンに注意!?

ウコンによる肝障害の危険、そして鉄の過剰摂取

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

過度な心配は不要だが、肝障害がある人は避けた方がいい

 となると、結局のところウコンは飲まないほうがいいってことなのか、そこが知りたいところだ。

 「肝機能障害がない健康な人が、コンビニで買えるドリンク剤をたまに飲む程度であれば、過度に心配する必要はありません。実際、飲酒30分前にウコンに含まれるクルクミンという成分を飲んだ人は、アセトアルデヒドの血中濃度の上昇が抑えられたという報告もあります(Biol Pharm Bull. 2011;34(5):660-5.)。葉石さんのように『効く』という実感を持つ人が多くいるのは確かです」(浅部さん)

 「ウコンによる薬物性肝障害の報告例が多いのは、ウコンがことさら危ないからではなく、ウコンを飲んでいる人が多いからだと推測されます。ただし、先に挙げたように、ウコンを煮出したり、ウコンを精製した粉を飲むなど、濃度が高いものを長期間、大量に飲むのは注意が必要です。健康食品などは、1回飲んだだけで問題が起こるというケースは少なく、継続的に飲み続けて肝臓を壊すケースがほとんどです。そして、肝臓に問題のある人、例えば脂肪肝の人などは避けてください

 「ウコンに限ったことではなく、どの健康食品についても言えることですが、副作用が全くないものはまずありません。健康に不安のある方こそ、医師に相談してから飲み、飲み続ける場合は定期的な検査をされることをお勧めします」(浅部さん)

        ◇        ◇        ◇

 たとえ健康食品であっても、自己判断で摂取するのは危険ということか。今はネットで一部ながら医薬品までもが購入でき、サプリメントはコンビニでも買える時代。それ故に自己判断で「効く」と思ったものに安易に手を出してしまいがちだが、そこには常に危険が伴うことを忘れてはならない。左党にとっては身近な存在のウコン。今一度、いい付き合い方を考えてみよう。

浅部伸一(あさべ しんいち)さん
自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科 准教授
浅部伸一(あさべ しんいち)さん 1990年、東京大学医学部卒業後、東京大学附属病院、虎の門病院消化器科等に勤務。国立がんセンター研究所で主に肝炎ウイルス研究に従事し、自治医科大学勤務を経て、アメリカ・サンディエゴのスクリプス研究所に肝炎免疫研究のため留学。帰国後、2010年より自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科に勤務する。専門は肝臓病学、ウイルス学。好きな飲料は、ワイン、日本酒、ビール。

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