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左党の一分

やっぱり20歳になるまで飲んじゃダメ? 知っておきたい未成年の飲酒リスク

未成年の飲酒は脳をはじめさまざまな悪影響があった!

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

今年ももう4月、新人が来る季節になった。新人歓迎会や新歓コンパなどが開催される時期でもある。この時期に話題になるのが「未成年の飲酒」。昔は未成年の飲酒に対して世間は“おおらか”だったが、近年は比較にならないほど厳しくなっている。もちろん「法律で禁じられている」ものだが、「18歳くらいになったら飲んでもいいのでは…」などと思っている人もいるだろう。今回は、未成年に対するアルコールの害について専門家に話を聞いた。

春は新人歓迎会や新歓コンパの季節。未成年に対するアルコールの影響、それに飲酒経験の少ない人への注意点をきちんと把握しておこう。(c)imtmphoto-123RF

 「あなたはいくつからお酒を飲み始めましたか?」

 普通なら「20歳です」と答えるのが当たり前なのだが、私の周囲の左党は、そう答えない人がほとんどである。つわものになると「小学校に登校する前、コップ酒を飲んでから出かけた」「高校時代からスナックにボトルキープをしていた」なんていう人も。

 筆者は…となると、今だから正直に打ち明けると、やはり高校時代から友人宅に集まり、サワーやビールを飲んでいた。高校の卒業式の後は制服のまま歌舞伎町の居酒屋で「打ち上げ」をしていた。当時の周囲の大人も寛容だったので補導されることもなかった。大学時代は、18歳、19歳の未成年であっても、サークルの新入生歓迎コンパや合宿で飲むのは当たり前。同期の男子は“一気”(イッキ飲み)も普通で、救急車のお世話になっていた人も珍しくなかった。

 法律では「お酒は20歳から」だが、当時の私たちにとって「高校卒業したら大人でしょ」という勝手な思い込みがあり、勝手に飲酒年齢を18歳に設定していたのだ。もちろん、大学や各々のサークルなどによっても温度差はあると思うが、私たちが学生の頃は、こういったことがごく普通のことだったと記憶している。これらは、もう時効なので書けることだが、SNS主流の今だったら大事件である。

成年は18歳になる、しかし飲酒は20歳から

 そんな酒に寛容な時代を過ごしてきた私だが、この年になると自分の悪事も棚に上げ、「日本の将来を担う未成年に酒を飲ませるなんて!」と思うようになった。イッキ飲みなどによる急性アルコール中毒で未成年が死亡する事故は、現在も毎年のように起こっている。こういったニュースを見ると、胸が痛くなる。私は酒関連の仕事をしているだけに、お酒が原因で人が亡くなるのは悲しい。お酒は楽しんでこそ、である。数年前、テレビ番組で小学生が大人に日本酒を勧めているのを見て、「テレビ局は一体何を考えているのか」と怒りを覚えたほどだ(念のため、その番組で小学生はお酒を飲んでいません)。

 誰もがご存じのように、未成年の飲酒は法律で禁じられている。今から100年近く前の1922年(大正11年)に「未成年者飲酒禁止法」という立派な法律が定められている。「法律だからきちんと守りましょう」ということになるが、中には「なぜ20歳なの?」と思う人もいるのではないかと思う。世界の酒事情に詳しい人なら、ヨーロッパなどでは16歳から飲める国があることをご存じかもしれない。「法律は20歳でも、実際問題18歳くらいになったらいいのでは?」などと思っている人も少なくないだろう。

 先月、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案を閣議決定したことがニュースで報じられた。しかし、飲酒(喫煙も)は20歳以上というのは変わらない。

 なぜダメなのか、といわれれば「体に悪影響を及ぼす」ということになるが、正直なところ、どのくらい害になるのかをきちんと説明できる人は多くはないだろう。ここは、未成年が飲酒することで体にどのような弊害があるのかをきちんと確認しておかねばなるまい。そこで今回は、未成年に対するアルコールの害や未成年の飲酒事情に詳しい久里浜医療センター院長の樋口進さんに話を伺った。

酒好き医師が教える再考の飲み方

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