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左党の一分

二日酔いの朝は運転NG? どのくらい時間を空ければ運転していいのか

人生を棒に振らないためにも、酒が抜ける時間を正しく把握しよう

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

アルコールチェッカーで、「抜けたか」を自分でチェック

 ここまで読んだ酒豪の中には、「オレは分解能力が高いから、そんなに待つ必要はない」などと思った人もいるだろう。確かに、1時間当たりアルコールを10g以上代謝できる人なら、2合(アルコール40g)飲んでも4時間、4合でも8時間で分解できる計算になる。

 自分でお酒が抜けていることを確認できればいいわけだが、何とかならないだろうか。

 という話になると、ピンと来る方もいらっしゃるだろう。アルコール検知器(アルコールチェッカー)で呼気中のアルコール濃度を測ればいいのではないか。アルコール検知器は市販されており、数千円程度から購入することができる。先生、どうでしょうか?

 「確かに、その方法はありです。前の晩、飲酒した場合は、翌朝の運転前にチェックする習慣をつけるといいでしょう。ただし、注意していただきたいのは、検知器の精度です。残念ながら、精度の悪い機器もあります」(樋口さん)。なるほど、最後は、機器を信用するしかないのだろうが、極端に安い製品は避けるといったことは考えたほうがよさそうだ。

 「そこまでしなくても…」と思う向きもあるだろうが、特に車通勤をしている人なら購入を検討してはどうだろうか。冒頭でも触れたように、飲酒運転で一度でも事故を起こしてしまえば、その後の人生にも大きく影響してしまうのだから。

           ◇       ◇       ◇

 前日の酒量が多いほど、飲み終わり時間が朝に近いほど、翌日の運転は危険をはらむ率が高くなる。飲んだ後は、飲んだ量に応じた時間をしっかり確保した上で運転に臨む。たくさん睡眠をとったからといって、アルコールが早く体から抜けることはない。

 樋口さんが言う「深酒の翌日は運転を控える」ことは難しいと思うかもしれないが、車を凶器にしないためには、このくらい厳しいほうがいい。翌日運転するなら、酒量を減らすことを考えよう。飲酒運転で失うものはあまりにも大きい。適量を見直し、今以上に注意しよう。

樋口 進(ひぐち すすむ)さん
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長
樋口 進さん 1979年東北大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部精神神経科学教室に入局、1982年国立療養所久里浜病院(現・国立病院機構久里浜医療センター)勤務。1987年同精神科医長。1988年米国立衛生研究所(NIH)留学。1997年国立療養所久里浜病院臨床研究部長。副院長を経て、2012年から現職。日本アルコール関連問題学会理事長、WHOアルコール関連問題研究・研修協力センター長、WHO専門家諮問委員(薬物依存・アルコール問題担当)、国際アルコール医学生物学会(ISBRA)前理事長。
酒好き医師が教える最高の飲み方

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