日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > ダイエット・食生活  > 左党の一分  > 健康効果というと、なぜ赤ワインばかりが取り上げられるのか
印刷

左党の一分

健康効果というと、なぜ赤ワインばかりが取り上げられるのか

カベルネが健康効果が大きい!? 熟成でさらに向上

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

何度かのブームを経て、ワインを日々楽しむ人が増えた。飲み会などはもちろん、自宅でも帰ったらワインを1本…などという人も少なくないだろう。ワインはおいしいだけでなく、「健康にいい」というイメージが定着している。ただ、「なぜカラダにいいのか」「どんな効果があるのか」「赤ばかり取り上げられるが、白ではダメなのか」…と問われると、きちんと説明できる人はほとんどいないのではないだろうか。そこで今回は、ワインの健康効果についてまとめた。

 今や当たり前のように、飲むお酒の選択肢に入っているワイン。ワインバルや立ち飲みワインバーなどもここ数年で一気に増え、居酒屋のメニューにワインが普通に並ぶようになった。チリやオーストラリアなどのニューワールドのワインが入ってくるようになり、品質の高いワインが手軽に楽しめるようになったことが背景にある。

ワインは健康にいいお酒というイメージを持っている人も多いだろう。特に赤ワインはポリフェノールを多く含むので体にいいと言われるが、実際はどうなのだろうか(©Aleksandrs Tihonovs  -123rf)
ワインは健康にいいお酒というイメージを持っている人も多いだろう。特に赤ワインはポリフェノールを多く含むので体にいいと言われるが、実際はどうなのだろうか(©Aleksandrs Tihonovs -123rf)
[画像のクリックで拡大表示]

 コンビニや大手スーパーで扱っているワインも明らかにおいしくなっており、それでいて値段も安い。ワインは一昔前までの「特別なときに飲む高価なお酒」ではなく、普通に日々楽しめる存在になったのだ。実際、現在は「第7次」ワインブームの真っただ中で、国内のワインの消費量は過去最大になっている「流行はメディア情報で動く。はたしてこのワインブームは?」を参照)。

 ワインブームの背景の一つには国産ワインの質の向上もある。フランスの国際ワインコンクール「レ シタデル デュ ヴァン」をはじめ、世界各国のワインコンクールで受賞したワインが登場するまでになっている。

「フランス人は心疾患の死亡率が低い」報道で赤ワインブームに

 ワインといえば、今から十余年ほど前に赤ワインの健康効果がマスコミで大きく取り上げられ、一大赤ワインブームが巻き起こったことをご記憶の方も多いと思う。赤ワイン人気が急上昇したきっかけが、「フレンチ・パラドックス」だ。

 フレンチ・パラドックスとは、「フランス人は喫煙率が高く、バターや肉などの動物性脂肪の摂取量が多いのに、心疾患による死亡率が低い」という説を指す。フランスのルノー博士らによる、10万人を対象にした乳脂肪(動物性脂肪)及びワインの消費量と、虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)の関係性の調査により、1990年代前半に明らかとなった。その内容を米CBSがテレビで報道したところ、停滞していたワインの売り上げが急増する社会現象が起こった。日本でも97年くらいから赤ワインの健康効果が各メディアで取り上げられた。この影響でそれまでは日本酒や焼酎一辺倒だった人も、赤ワインを口にするようになった。

 こうした経緯もあって、「赤ワインに含まれるポリフェノールがカラダにいい」ということは、左党でなくとも一度は耳にしたことがあるだろう。だが、ポリフェノールならお茶にも含まれている。それなのになぜ、赤ワインばかりが取り沙汰されるのか、白ワインや、他の酒ではダメなのかなど、さまざまな疑問が頭に浮かぶ。こうした疑問を払拭すべく、メルシャン酒類研究所を経て、山梨大学大学院・ワイン科学研究センターで赤ワイン、ポリフェノールの研究を行う佐藤充克客員教授に話をうかがった。

1/5 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

ダイエット・食生活カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

  • 長年の悩み「腰痛」を解消! 痛みを和らげる体操4選

    腰痛は日本人の国民病とも言える身近な症状だ。特に問題なのは、原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう「慢性腰痛」だ。長年にわたって慢性腰痛で悩む人は少なくない。そこで、今回は長引く腰痛の解消が期待できる体操を一挙紹介する。

  • 怖い緑内障 忍び寄る失明を回避するには

    緑内障は放っておくと失明を招く怖い病気だが、病気が進んでも中心部の視力は保たれるため、自分ではなかなか気づきにくい。本記事では、緑内障による失明を回避するために知っておきたい期症状の特徴や、早期発見のために必要な検査、最新治療などについてコンパクトに解説していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.