男性ならワイングラスで2杯程度が適量
とはいえ、大量に飲めば健康どころか、アルコールの弊害の方が大きくなってしまう。ではどのくらいの量が「適量」なのだろうか?
「純アルコールに換算して10~30g 、つまり100~300mlが適量と呼ばれる範囲で、ワイングラスにして2杯程度です。女性の場合、アルコールによって、乳がんをはじめとするリスクを受けやすいので100ml程度が理想です」(佐藤教授)
左党からすると、「ワイングラス2杯」は物足りない…。だが「毎日ではないなら、2人でボトル1本を空ける程度なら許容範囲でしょう」と佐藤教授。要は純アルコールに換算して、週で150g内(週2日は休肝日)に収めればいいのだ。
赤ワインが苦手な人は料理に使って、ポリフェノールを摂るという手もある。「赤ワインのポリフェノールは加熱しても壊れにくく、約6割残ると言われています。料理に使えば味に深みも出ますし、一石二鳥です」(佐藤教授)
牛肉の赤ワイン煮を食べながら、フルボディの赤ワインを飲む…。想像しただけで喉が鳴る。おいしくて、つい飲み過ぎてしまいそうだが、二日酔いになるほど飲んでしまえば、せっかくの健康効果も水の泡。何事もほどほどが肝心である。
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山梨大学大学院・ワイン科学研究センター客員教授
