日経グッデイ

左党の一分

謎多き「二日酔い」の真相、実は軽い離脱症状だった!?

二日酔いには水と糖分! お勧めはオレンジジュース

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

酒飲みならほぼ誰もが経験し、二度と経験したくないと思う「二日酔い」。この二日酔い、“飲み過ぎ”によって起こるのは間違いないが、実は謎が多い。その日の体調などに影響されるのはもちろん、お酒の種類によってもなりやすさが変わることがある。そこで今回は、二日酔いの原因と対策について、アルコール問題全般に精通する久里浜医療センターの院長、樋口進さんに話を聞いた。

酒飲みの多くの人が気にする二日酔いだが、実は分からないことが多い。(c)Elnur Amikishiyev-123RF

 左党なら誰しも経験がある「二日酔い」。

 今こうして書いている本人がプチ二日酔いなのはさておき、「主たる原因は酒の飲み過ぎ」なのは百も承知である。わかっているのに懲りずにやってしまう。それが二日酔いである。

 この二日酔い、酒飲みの多くが気にするだけあって、その原因や対策を聞かれることが多い。本連載を基にした書籍『酒好き医師が教える最高の飲み方』(日経BP社)が多くの人に読まれるようになったこともあり(ありがとうございます!)、居酒屋などで声をかけていただいたり、インタビューを受ける機会も増えた。

 こうした際によく聞かれるのが二日酔いについてである。二日酔いの予防策はもちろん、「実際に二日酔いになったらどうしたらいいの?」という事後の対策もよく聞かれる。それだけ気を付けていても、二日酔いになる方がたくさんいる…ということだろう。いや、私だってもっと詳しく知りたい。

 二日酔いの原因については、実は、4年半前、本連載の記念すべき第1回で取り上げている。ここでは、「まだ解明されていないことが多い。二日酔いはアセトアルデヒドだけでなく、さまざまな原因が考えられる」といった内容を紹介させていただいた。そこで一定の納得を得たわけだが、わかっていないことが多いだけに、内心モヤモヤっとした思いをずっと抱えてきた。うまく機会を作って、再度取材して、最新事情や対応策も聞いて、読者の方にもお伝えしたいと思っていた。

 そこで今回は、多くの方が疑問に思っている二日酔いの謎に再度、迫りたいと思う。そこで、アルコールと健康についての研究で日本を代表する、独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターの院長で、アルコール問題全般に精通する樋口進さんに話を伺った。

二日酔いの原因は驚くほどわかっていない

 なぜ、多くの酒飲みが二日酔いに興味があるのかといえば、それは二日酔いにはわからないことが多いからだろう。実際、周囲の左党の話を聞いていても、人によって二日酔いの原因が異なっていることが多い。例えば、その日の体調、空腹の度合い、アルコールの飲み合わせ、チェイサーの有無をはじめ、なかには蒸留酒または醸造酒など酒の種類によって同じ純アルコール量でも二日酔いになると話す人もいる。確かに私自身、先週は同じ量を飲んでもびくともしなかったのに、今週は翌日使い物にならないなんてときもある。

 もちろん二日酔いの原因は「飲み過ぎ」ということはイヤと言うほど理解している。だが二日酔いには、私たちがまだ知り得ない深い謎が隠されているのは間違いないだろう。樋口先生、どうなのでしょうか?

 「二日酔いの主たる原因は、おっしゃる通り、飲み過ぎが原因です。しかし実のところ、二日酔いの原因、それにメカニズムは驚くほどわかっていません。酔いのメカニズムは非常に複雑なのです」(樋口さん)

 「とはいえ、有力な説はいくつか出ています。以下に触れたような、『軽度の離脱症状』『ホルモン異常・脱水・低血糖』…などです。これらの単独の要因により二日酔いが起こるのではなく、これらの要因(いまだ判明していない未知の要因も含む)が複雑にからみあって、二日酔いになるというのが現時点で最も適切な説明といえるでしょう」(樋口さん)


現在考えられている「二日酔いの助長要因」の候補

〇軽度の離脱症状
〇ホルモン異常・脱水・低血糖など
〇酸塩基平衡のアンバランスや電解質の異常
〇炎症反応の亢進
〇睡眠や生体リズムの障害
〇アセトアルデヒドの蓄積
〇胃腸障害
〇酒に含まれるコンジナーの影響
〇微量に含まれるメタノールの影響

※厚生労働省 e-ヘルスネット「二日酔いのメカニズム」(樋口進)を基に作成

二日酔いは「プチ・アルコール離脱症状」?

 樋口さんはこのように列挙してくれたが、恥ずかしながら、ほとんどの項目が理解不能である。特にわからないのが1番目の「離脱症状」である。これって、いわゆるアルコール依存症の患者の方が、お酒を控えると起こすといわれる離脱症状ですか?

 「そうです。その離脱症状です。二日酔いは『軽度のアルコール離脱症状が原因』といわれる説があるのです」と樋口さん。えっ?! 先生、サラッと口にされましたが、「アルコールの離脱症状」って、アルコール依存症の方の特有の症状なのではないのでしょうか?

 「アルコール離脱症状は、確かにアルコール依存症の方が経験するものです。アルコールを飲むと脳は『機能変化(*1)』を起こします。機能変化を起こした脳は、元に戻ろうと働くのですが、この際に出る典型的な症状が、吐き気、動悸、冷や汗、手が震えるといったものです。こうした不快な症状が俗に言う『禁断症状』と呼ばれるものです。アルコール依存症の方はこの禁断症状に耐えることができないため、アルコールを終始飲み続けることで、脳が機能変化を起こしっぱなしの状態にあるのです」(樋口さん)

*1 ここで言う「機能変化」とは、脳の神経機能などに作用し、麻痺するなど変化を起こすことを指す。

 「わかりやすい例を挙げると、お酒を飲んで寝ると、寝つきはいいけど、夜中に目が覚めるという経験をされた方は少なくないと思います。眠りが浅くなるわけですが、その理由の1つとして禁断症状が起きているのではないか、という説があります。(アルコール依存症で)禁断症状があると眠れなくなりますから。つまり、禁断症状のミニ版が起きていて、それで睡眠が浅くなるという解釈です」(樋口さん)

二日酔いは「プチ・アルコール離脱症状」と解釈することもできる。(c)dolgachov-123RF

 怖い…。これを聞くだけで、「二日酔いになるまで、もう飲みません」とできない誓いを立ててしまいそうになる。

 「二日酔いと離脱症状の自律神経症状を見ると、どちらも似ています。まだメカニズムが明白になっていないにせよ、二日酔いで起こる症状と、アルコール離脱症状に共通点が多いところを見ると、『二日酔いはアルコール離脱症状の軽症・短時間バージョン』と解釈することも可能なのです」(樋口さん)

 なるほど、つまり二日酔いは「プチ・アルコール離脱症状」といったところだろうか。絶対にお勧めしないが、二日酔いでしんどいとき、迎え酒をすると、あくまで一時的だが、それまでの不快な症状が吹き飛び、スッキリしてしまうことがある。これも、二日酔いがプチ離脱症状だと考えれば理解しやすい。

 ちなみに、バー経営をしていた知人は、結局この「プチ・アルコール離脱症状」の繰り返しでアルコール依存症になってしまった。「ただの二日酔い」と甘く見てはいけないのだ。

 ただし、樋口さんによると、脳波検査の結果を診ると、離脱時期のものと二日酔い時で正反対のパターンをとることから、この解釈について異議を唱えている研究者もいるのだそうだ。話はそう簡単ではないのだ。

 「二日酔いの機序は非常に複雑です。覚醒剤やタバコ(ニコチン)はミリグラム(mg)単位で、特定の神経に影響を与えるのに対し、アルコールはグラム(g)単位で摂取しますから、圧倒的に摂取量が多い。覚醒剤などは脳の特定の部分に選択的に働くのですが、お酒は脳内のさまざまな神経に影響を及ぼすのです。例えば、快楽やひらめきに寄与するドーパミン神経、興奮性伝達物質に関わるグルタミン酸神経、鎮静効果をもたらすGABA受容体など、さまざまな神経系に対し、多岐にわたって影響を与えます。これらの影響を合算したものが『酔い』なのです。それ故に複雑で、一筋縄では解明できないのです」(樋口さん)

ホルモン異常や酸・アルカリのバランスも影響

 前出のリストには、離脱症状説に続いて、ホルモン異常・脱水・低血糖、酸塩基平衡のアンバランスや炎症反応の亢進など、普段あまり耳にしないさまざまな項目が並ぶ。これらはどういうことなのでしょう?

 「酒に酔った状態(酩酊状態)から二日酔いの状態になっていく間に、分泌状態が大きく変わるホルモンがあります。具体的には、尿量を下げる抗利尿ホルモン、尿の排泄や血圧の調整に関係するアルドステロン、レニンなどがあります」(樋口さん)。また、二日酔いの症状として、脱水や低血糖状態になることがあり、これらの原因にホルモンの異常が関与しているのだという。

お酒を飲むとトイレが近くなるのは、ホルモン分泌の変化が関わっている。(c)jamesh77-123RF

 「アルコールによる抗利尿ホルモンの抑制作用については、皆さん実感されていると思います。お酒を飲むと分泌が少なくなり尿が増えます。トイレが近くなるのはこのためです。尿量が増えることでカラダが脱水状態となり、これによって二日酔い特有の口渇、吐き気、倦怠感、頭痛などが起こると考えられています」(樋口さん)

 血糖値を下げるホルモンであるインスリン、そして血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌も変化し、低血糖状態につながるのだと樋口さんは話す。低血糖といってもピンとこない人もいるかもしれないが、低血糖による典型的な症状は、体がだるくなって無気力になったり、気持ち悪くなったり、冷や汗が出たり、頭痛を起こしたりすることなどが挙げられる。これらは二日酔いによく見られる症状だ。

 また、二日酔いになると、体の酸性・アルカリ性のバランス(酸塩基平衡)が酸性に傾いてしまう。これにより、疲労感があおられてしまうのだという。二日酔いの際に感じる、あのダルさはこれなのかもしれない。この疲労度合いが二日酔いの重症度と関係があるという指摘もあると樋口さんは話す。このほか、二日酔い状態では炎症反応のマーカーが高値になることも知られており、これが二日酔いの際に消炎鎮痛剤がある程度の効果があることの根拠になっているのだそうだ。

 うーむ、いずれの要素も私が想像すらしなかったものばかりだ。お酒(アルコール)は体のさまざまなところに影響を及ぼすのだなと、改めて実感させられる。二日酔いになると、尿が増えて脱水症状になったり、疲労感を感じたりするのは、つい最近、自ら体験しているだけあって納得せざるを得ない。

 特定の要素によって二日酔いになるというより、複合的な要因によるものという樋口さんの説明の通りなのだろう。「こうしたことからも二日酔いの原因がいかに複雑で、1つに限定できないかがわかると思います」(樋口さん)

アセトアルデヒドが二日酔いと関係するというデータはない!?

 一般にお酒の害というと、本連載でも繰り返し説明してきたように、アセトアルデヒドを思い浮かべる人が多いだろう。私もかつては、二日酔いの原因は、「二日酔いは毒性の強いアセトアルデヒドが分解され切れずにカラダに残り、それによって気持ち悪くなったり、カラダがだるくなったりする」のだと信じて疑わなかった。

 本連載を読まれている人にとっては“耳タコ”かもしれないが、少しフォローさせていただくと、体内に入ったアルコールは主にアルコール脱水素酵素(ADH1)によりアセトアルデヒドになり、さらに主に2型アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)により酢酸に分解される。この過程で出るアセトアルデヒドは毒性が高く、体にさまざまな悪影響を及ぼす。本連載でも最近、骨粗しょう症や食道がんなどへの影響を紹介したばかりなのでご記憶の方も多いだろう。

 先生、実際問題、アセトアルデヒドと二日酔いの関係はどうなっているのでしょうか?

 「実は、血中のアセトアルデヒドが二日酔いと関係していることを示すデータは驚くほどありません。『アセトアルデヒドが残留する=二日酔い』と思われがちですが、それは誤解です。二日酔いの方を検査しても、血中からアセトアルデヒドが検出されることは稀(まれ)、ほぼゼロです」と樋口さんは話す。

 樋口さんによると、お酒を飲んでも顔が赤くならない(=アルコール耐性の強い)人がお酒を飲んでいる最中に検査しても、同じくアセトアルデヒドはほぼ検出されないのだという。「これはアルコール脱水素酵素、アルデヒド脱水素酵素によって、早々に分解されてしまうからと考えられます。また、お酒を飲んで顔が赤くなる人の場合でも、アセトアルデヒドが検出されるのは初期の段階だけ。時間がたつにつれ、アセトアルデヒドは検出されなくなります。こうしたことからも、二日酔いの直接原因は、アセトアルデヒドではないと考えられます」(樋口さん)

 ただし、お酒を飲んで赤くなる人(ALDH2の活性が低い人=アセトアルデヒドの分解能力が低い人)は、二日酔いになりやすいという報告があると樋口さんは話す。このため「もしかするとアセトアルデヒドそのものではなく、その後遺症が関係している可能性もあります」(樋口さん)という。

色のついたお酒は二日酔いになりやすい?

お酒の種類によって、二日酔いの度合いが変わることがある。(c)monticello-123RF
[画像のクリックで拡大表示]

 では、冒頭でも紹介した、酒類の違いによる影響はどうなのだろう?

 私の場合で言うと、赤ワインは他の酒よりも酔うように思う。また「焼酎(蒸留酒)はいいけど、日本酒(醸造酒)は記憶をなくすから飲みたいけど飲めない」という方は意外と多い。

 樋口さんは、「詳しい機序は解明されていませんが、酒類によって二日酔いの度合いが変わることはあります」と話す。例えば、色がついているお酒とそうでないお酒、そして醸造酒と蒸留酒により二日酔いのなりやすさが違う傾向が見られるという。

 お酒の色については、「ウイスキーとジンを、同じアルコールの濃度・量飲んだ場合、ウイスキーのほうが二日酔いが起こりやすいという報告があります。また、赤ワインと白ワインを比較すると、赤ワインのほうが二日酔いになりやすいという報告があります」(樋口さん)

 赤ワインの話などは、個人的な体験からも納得だ。だが、なぜなのだろうか。

 樋口さんは「色のついたお酒のほうが、お酒に含まれる成分が多いことが原因」だと話す。お酒に含まれる、水とエチルアルコール(エタノール)以外の成分は「コンジナー」と呼ばれる。

 初めて耳にする人も多いであろうコンジナー。水とアルコール以外の成分だから、これはお酒の風味や個性を決める重要な要素になるわけだが、樋口さんによると、基本的にコンジナーが多いお酒のほうが二日酔いを招きやすいのだという。

 蒸留酒に比べ、醸造酒のほうが二日酔いを起こしやすいといわれるのも、同様に、コンジナーの量で説明できるという。

 「蒸留酒は、醸造酒を蒸留して製造されます。この蒸留過程により、アルコールの濃度が高まると同時に、コンジナーは大幅に減ります。蒸留酒は翌日残りにくいといわれるのも、この影響が大きいのではないかと考えられます」と樋口さん。

 もちろん個人差(体質)もあるだろうが、大きな傾向として「色のついたお酒より透明なお酒」「醸造酒より蒸留酒」を選んだ方が二日酔いのリスクは減らせそうだ

 となると、透明な蒸留酒である本格焼酎などは最適ではないか!と樋口先生に話すと、「そもそも蒸留酒はアルコール度数が高いですから注意してください。二日酔いのリスクが低いからといって飲み過ぎては元も子もありません。二日酔いの最大の原因は飲み過ぎですから」とすぐさま釘を刺された。

二日酔いには水と糖分! オレンジジュースもお勧め

 最後に、二日酔いの予防、そしてなってしまった後の対策も樋口さんに聞いておこう。あの不快な状況に陥るのは避けたいところだし、先に挙げた知人のように、二日酔いを繰り返しているうち、アルコール依存症になってしまうなどという事態は絶対に避けたい。先生、どうなのでしょうか。

 「何度も聞いていらっしゃると思いますが、大前提として飲み過ぎは禁物。前述のように二日酔いの詳しいメカニズムはまだ未解明ですが、『飲み過ぎ』によって起こることは間違いありません。基本は、酒量を抑えること。適量(純アルコールに換算して20g)を守ってください」(樋口さん)

 「飲み過ぎないことを前提に、先に説明した、醸造酒より蒸留酒、色付きのお酒より透明なお酒を選ぶといった工夫も、もしできるなら実践するといいでしょう。また、スパークリングワインやビール、ハイボールといった炭酸系のお酒は、胃の蠕動運動が促進されることで腸でのアルコールの吸収を促進、血中アルコール濃度が上がりやすく、酔いやすいので注意が必要です」(樋口さん)

 また、お酒と共に水(チェイサー)もきちんととるようにする、蒸留酒などアルコール度数の高いお酒は、水で割って飲むといったことも実践してほしいと樋口さんは話す。

 加えて、「血中のアルコール濃度が急激に高くならないように、食べながら飲むことも必須です。食べながら飲むことは、低血糖状態を防ぐことにもつながります。前述したように二日酔いの原因の1つに低血糖があります。そして、脱水症状を防ぐためには、お酒を飲みながら水をとることです。量はもちろんですが、飲み方も大事です」(樋口さん)

 空きっ腹に飲むハイボールのおいしさったらないんだけど…、二日酔いを回避するためには食べてからが基本である。

 では、予防の効果もなく、二日酔いになってしまったときには何が効くのだろう?

二日酔いになったときはオレンジジュースを。(c)monticello-123RF

 「まずは水分の摂取です。そして糖分です。二日酔いの気持ち悪い状態から少し回復しつつあるとき、甘いものをとると調子が良くなるケースがよく見られます。このことから、私はオレンジジュースを勧めています。ゆっくりですが血糖値が上がります。脱水症状と低血糖の解消というダブルの効果が期待できます」(樋口さん)

 果物などに含まれる果糖(フルクトース)は、昔からアルコールの分解を早めることが知られているのだそうだ。オレンジジュースはこの果糖を多く含んでいることもあり勧めているのだと樋口さんは話す。

 ちなみに、よく二日酔いを改善しようとサウナに行く人がいるが、あれはどうなのだろうか。

 「汗をかいてもお酒は抜けません。さらに、脱水症状をさらに促進させてしまうので危険です。さらに不整脈のリスクも高まります。絶対にやめましょう。お風呂も同様です」(樋口さん)

 私の周囲のつわものどもは皆、「酒抜けないからサウナ行ってくる」というタイプが多く、私もサウナに行けば「汗をかいて酒が抜け、二日酔いが治る」と思っていたが、どうやら正反対のことをしていたらしい…。

 樋口さんによるとサウナや風呂は「さっぱりしたことで、酒が抜けたと勘違いしてるだけ」とのこと。二日酔いの何よりの特効薬は「安静にしていること」だそう。脱水しきったカラダでサウナに行くという、無駄な努力をする前に、適量を守る努力をしたほうがよさそうだ。

樋口 進(ひぐち すすむ)さん
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長
樋口 進さん 1979年東北大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部精神神経科学教室に入局、1982年国立療養所久里浜病院(現・国立病院機構久里浜医療センター)勤務。1987年同精神科医長。1988年米国立衛生研究所(NIH)留学。1997年国立療養所久里浜病院臨床研究部長。副院長を経て、2012年から現職。日本アルコール関連問題学会理事長、WHOアルコール関連問題研究・研修協力センター長、WHO専門家諮問委員(薬物依存・アルコール問題担当)、国際アルコール医学生物学会(ISBRA)前理事長。
酒好き医師が教える最高の飲み方