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左党の一分

謎多き「二日酔い」の真相、実は軽い離脱症状だった!?

二日酔いには水と糖分! お勧めはオレンジジュース

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

ホルモン異常や酸・アルカリのバランスも影響

 前出のリストには、離脱症状説に続いて、ホルモン異常・脱水・低血糖、酸塩基平衡のアンバランスや炎症反応の亢進など、普段あまり耳にしないさまざまな項目が並ぶ。これらはどういうことなのでしょう?

 「酒に酔った状態(酩酊状態)から二日酔いの状態になっていく間に、分泌状態が大きく変わるホルモンがあります。具体的には、尿量を下げる抗利尿ホルモン、尿の排泄や血圧の調整に関係するアルドステロン、レニンなどがあります」(樋口さん)。また、二日酔いの症状として、脱水や低血糖状態になることがあり、これらの原因にホルモンの異常が関与しているのだという。

お酒を飲むとトイレが近くなるのは、ホルモン分泌の変化が関わっている。(c)jamesh77-123RF

 「アルコールによる抗利尿ホルモンの抑制作用については、皆さん実感されていると思います。お酒を飲むと分泌が少なくなり尿が増えます。トイレが近くなるのはこのためです。尿量が増えることでカラダが脱水状態となり、これによって二日酔い特有の口渇、吐き気、倦怠感、頭痛などが起こると考えられています」(樋口さん)

 血糖値を下げるホルモンであるインスリン、そして血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌も変化し、低血糖状態につながるのだと樋口さんは話す。低血糖といってもピンとこない人もいるかもしれないが、低血糖による典型的な症状は、体がだるくなって無気力になったり、気持ち悪くなったり、冷や汗が出たり、頭痛を起こしたりすることなどが挙げられる。これらは二日酔いによく見られる症状だ。

 また、二日酔いになると、体の酸性・アルカリ性のバランス(酸塩基平衡)が酸性に傾いてしまう。これにより、疲労感があおられてしまうのだという。二日酔いの際に感じる、あのダルさはこれなのかもしれない。この疲労度合いが二日酔いの重症度と関係があるという指摘もあると樋口さんは話す。このほか、二日酔い状態では炎症反応のマーカーが高値になることも知られており、これが二日酔いの際に消炎鎮痛剤がある程度の効果があることの根拠になっているのだそうだ。

 うーむ、いずれの要素も私が想像すらしなかったものばかりだ。お酒(アルコール)は体のさまざまなところに影響を及ぼすのだなと、改めて実感させられる。二日酔いになると、尿が増えて脱水症状になったり、疲労感を感じたりするのは、つい最近、自ら体験しているだけあって納得せざるを得ない。

 特定の要素によって二日酔いになるというより、複合的な要因によるものという樋口さんの説明の通りなのだろう。「こうしたことからも二日酔いの原因がいかに複雑で、1つに限定できないかがわかると思います」(樋口さん)

酒好き医師が教える最高の飲み方

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