日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > ダイエット・食生活  > 左党の一分  > 風邪を遠ざけるお酒の飲み方とは?  > 5ページ目
印刷

左党の一分

風邪を遠ざけるお酒の飲み方とは?

風邪と飲酒【後編】ポイントは「飲む頻度」にあり! ただし飲み過ぎはNG

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

「風邪の引き始め」に限っては軽い運動もお勧め

 ここまで紹介した風邪予防をしてもなお、「リスクゼロ」というワケにはいかないのが忙しい現代人である。「あれ、もしかして風邪引いちゃったかも?」となった場合、どう対処したらいいのだろう? 昔から言われる「安静にしている」ことが一番いいのだろうか?

 「いえいえ、そんなことはありません。私は『風邪かな?』と思ったらスポーツクラブで5分ほど泳ぎます。『えっ!?』と思いますよね(笑)。実は軽い運動をすることによって、免疫のために働くNK細胞が活性化されるのです。水泳に限らずウォーキングでもOK。逆に激しい運動をしてしまうと免疫力が落ちるので注意しましょう」(大谷さん)

 軽い運動をしてもいいのは、あくまで「風邪の引き始め」の時だけである。「風邪の症状が強く出ていたら運動は避け、安静にしてください」と大谷さん。なお、軽い運動といっても、人によってレベルが異なるので、自分に合った運動をセレクトしよう。

(c)nd3000-123RF

 「風邪の引き始めに軽い運動」で軽いジャブをくらったところで、さらに大谷さんは驚くアドバイスを付け加えた。

 「風邪の引き始めには、サウナも有効と考えられます。これも『えっ!?』と言いたくなりますよね。前回も解説しましたが、風邪の代表的なウイルスの1つライノウイルスは、33℃程度では活性化しますが、37℃以上になると増殖しづらくなることが知られています。こうしたことからも、サウナに入ってカラダを温めることに意味があると考えられます。実際、私が米ミシガン大学に留学していたときの友人は、風邪の引き始めにサウナに入ると話していました」(大谷さん)

 では、日本人が大好きなお風呂は? 「もちろんサウナに限らず、お風呂でも効果は期待できると考えます。寝る1~2時間前にお風呂に入り、湯冷めしないうちに布団に入るようにしましょう」(大谷さん)

 かつては「風邪を引いたらお風呂はNG」が常識だったと思うが、ここで情報をアップデートしておかねばならない。確かに風呂に入ったほうがカラダも温まるし、リラックスすることもあってか、眠りの質も良くなると感じる。大谷さんは、「十分な睡眠もまた風邪予防には大切」と話す。

        ◇        ◇        ◇

 乾燥が続き、寒い時期の間、風邪やインフルエンザの流行はまだまだ続く。お酒は適量を守りつつ小分けにして飲む、そしてアップデートされた風邪予防対策でしっかりケアを行い、万全の体調でうまい酒を飲みたいものだ。

大谷義夫(おおたに よしお)さん
池袋大谷クリニック 院長
大谷義夫さん 1963年生まれ。群馬大学医学部卒業。東京医科歯科大学呼吸器内科医局長、同大学呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授、米ミシガン大学留学などを経て、2009年より現職。日本呼吸器学会専門医・指導医。日本アレルギー学会専門医・指導医。近著に『65歳からの誤嚥性肺炎のケアと予防 9割の人は持病では死なない!』(法研)、『長生きしたければのどを鍛えなさい』(SB新書)、『医師が教える「1日3分音読」で若くなる!』(さくら舎)など。

大谷先生の新著『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』が発売になりました!

代わりのいないあなたへ!
常に最高のパフォーマンスを引きだす
医学的に正しい方法

30年以上、病気なし!
テレビ等でも話題の医師が自ら実践する
科学的に証明された体調管理術

■大谷 義夫(著)
■日経BP刊/1540円(税込)


酒好き医師が教える もっと! 最高の飲み方

先頭へ

前へ

5/5 page

飲酒
キーワード一覧へ
日経グッデイ春割キャンペーン

RELATED ARTICLES関連する記事

ダイエット・食生活カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 放置は厳禁! 「脂肪肝」解消のコツNEW

    人間ドック受診者の3割以上が肝機能障害を指摘されるが、肝臓は「沈黙の臓器」だけあって、数値がちょっと悪くなったくらいでは症状は現れない。「とりあえず今は大丈夫だから…」と放置している人も多いかもしれないが、甘く見てはいけない。肝機能障害の主たる原因である「脂肪肝」は、悪性のタイプでは肝臓に炎症が起こり、肝臓の細胞が破壊され、やがて肝硬変や肝がんへと進んでいく。誰もが正しく知っておくべき「脂肪肝の新常識」をまとめた。

  • 肩の痛みから高血圧まで、「姿勢の崩れ」は様々な不調の原因に

    「姿勢」が、肩こりや腰痛の原因になることを知っている人は多いだろうが、足の痛みや高血圧、誤嚥性肺炎まで、全身の様々な不調・疾患の原因になることをご存じの方は少ないかもしれない。これまでに掲載した人気記事から、姿勢と様々な病気・不調との関係について知っておきたいことをコンパクトにまとめた。

  • あなたも「隠れ心房細動」?! 高齢化で急増する危険な不整脈

    脈の速さやリズムが乱れる「不整脈」。その一種である「心房細動」は、高齢化に伴い患者数が増加しており、潜在患者も含めると100万人を超えると言われている。心房細動の怖いところは、放置すると脳梗塞などの命に関わる病気を引き起こす可能性があることだ。本記事では、心房細動の症状や早期発見のコツ、治療のポイントなどをコンパクトにまとめた。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設 日経Gooday春割キャンペーン

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.