今年もまた忘年会、新年会の季節がやってきた。酒を飲む機会が増えると、つまみのカロリーや糖質が気になる人が多いだろう。しかし、酒のつまみは食塩も多いので注意が必要だ。とくに、高血圧が気になる人は、つまみの選び方に注意しよう。
酒のつまみは食塩が多い
健康な人の1日の食塩摂取の目標値は、18歳以上の男性は8g未満(女性は7g未満)だ。高血圧の人の場合6g以下となる。しかし、実際に摂取している食塩量は、男性10.9g、女性9.2gとオーバー気味だ(平成26年国民健康・栄養調査より)。
食塩8gというと、調味料の摂取量を8gに抑えればいいと思っていないだろうか?
実は、食塩は肉、魚、野菜、パン、麺類などの食品にも含まれていて、私たちは、これらから1日2gほどの食塩を摂取しているといわれている。つまり、調味料で摂取していい食塩は1日6gとなる。食塩6gは塩だと小さじ1杯程度。「それだけ?」と思った人は、食塩をとり過ぎているかもしれない(第13回参照)。
私たちは食品から1日2gほどの食塩をとっていると述べたが、漬物、干物、練り物、肉の加工食品などには食塩が多く含まれているため、これらを多くとっている人は、調味料を控えても食塩過多になってしまう。酒のつまみにはこういった加工品が多いので、宴会で食べるものには注意したい。
しかし、正直なところ、外食で食塩を1日8g未満に抑えるのは難しい。まず、食塩を多く含むメニューを知り、それらを避けるか、食べ過ぎないようにするところから始めよう。
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