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知ってトクする栄養学

たんぱく質不足が心配なのは“草食系高齢者”と“ダイエット女子”

第2回 “良質なたんぱく質”をとるには?<前編>

 村山真由美=フリーエディター・ライター

“草食系高齢者”と“ダイエット女子”はたんぱく質不足に注意

 ただし、『国民健康・栄養調査』の数値はあくまでも平均値なので、たんぱく質をとりすぎている人もいれば、不足している人もいる。特に不足しがちなのは、高齢者と若い女性だ。

 「高齢になると、『もう年だから肉はあまり肉を食べなくていい…』という人が結構いますが、肉や魚などのたんぱく質源をとらないと筋肉が減ってしまいます。高齢者で体重が減ってきている人は『低栄養』の可能性があります」(上西氏)。

 筋肉量や筋力の低下(サルコペニア)は、転倒・骨折を引き起こしやすく、寝たきりなど要介護状態を招きやすくなる。

 また、「若い女性は、太りたくないという思いから、肉を敬遠したり、食べる量を減らしすぎる傾向があります。こうした間違ったダイエットは、将来、骨粗鬆症を引き起こしたり、低出生体重児が生まれる原因になるので要注意です」(上西氏)。

 では、どのような点に気をつければ、過不足なく良質なたんぱく質をとることができるのだろうか?(後編「たんぱく質は『たくさん』よりも『いろいろ』食べるが正解」に続く)

 (イラスト:サイトウトモミ)

上西一弘(うえにし かずひろ)さん
女子栄養大学栄養生理学研究室教授
上西一弘(うえにし かずひろ)さん

徳島大学大学院栄養学研究科修士課程修了後、雪印乳業生物科学研究所を経て、1991年より同大学に勤務。
専門は栄養生理学、特にヒトを対象としたカルシウムの吸収・利用に関する研究など。
『日本人の食事摂取基準2015年版』策定ワーキンググループメンバーを勤める。

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