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知ってトクする栄養学

結局、果物は体にいいのか、悪いのか

果物を食べるメリットは何なのか

 村山真由美=フリーエディター・ライター

果物を食べると太るはウソ?

 果物は体にいいのはわかったが、「太るのでは?」と心配している人も多いだろう。

■ 果物の糖質量(100g当たり)
バナナ21.4
ぶどう15.2
14.3
りんご13.1
いちじく12.4
パイナップル11.9
キウイフルーツ11.0
みかん11.0
なし10.4
メロン9.8
すいか9.2
グレープフルーツ9.0
8.9
いちご7.1
アボカド0.9
「日本食品成分表2015年版」(7訂)をもとに算出

 果物に含まれる果糖、ブドウ糖、ショ糖などは、糖の結合数が少ないため、デンプンなどに比べると体内に吸収されやすい。これが「果物を食べると太る」説の根拠の一つだが、「糖尿病や脂肪肝などで糖質を制限されている人は別として、健康な人は果物を1日200g程度とっても問題ありません。確かに、食べすぎれば太りやすくなりますが、“抗酸化”という側面を考えると、やはり、果物は食べたほうがいいでしょう」(上西氏)

 ちなみにアメリカの研究では、「果物は肥満や生活習慣病の原因にはならない」とする報告も複数ある(*)。

 果物に期待できる栄養素として、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルを挙げたが、なかには、バナナのように糖質の供給源となるものもある。

 「バナナはエネルギー源として優れていますが、果物の摂取目安量の200gをとろうとすると、約2本食べることになります。糖質が多い果物をとりすぎると太りやすくなるのは事実なので、肥満が気になる人は、バナナよりもみかんやキウイフルーツなど、ほかの果物を選ぶといいでしょう」(上西氏)

 果物は健康や美容に役立ち、生活習慣病も予防してくれる強い味方だ。過度に敬遠することなく、上手に取り入れよう。

*CDN:Diet,Nutrition,and Cancer. the National Academies Press. USA.(1982)
 Glinsmann,W.H.et al.:Evaluation of health aspects of sugar contained in carbohydrate sweeteners.Report of Sugars Task Force,1986.J. Nutr. 116:S1-S216.(1986)
 Apple. L.J.et al.:A clinical trial of the effects of dietary patterns on blood pressure. DASH Collaborative Research Group.Engl. J. Med., 336:1117-1124.(1997)
 FAO Food and Nutrition Paper No66. Carbohydrates in Human Nutrition .Report of a Joint FAO/WHO Expert Consultation. FAO Rome(1998)
上西一弘(うえにし・かずひろ)さん
女子栄養大学栄養生理学研究室教授
上西一弘(うえにし・かずひろ)さん 徳島大学大学院栄養学研究科修士課程修了後、雪印乳業生物科学研究所を経て、1991年より同大学に勤務。
専門は栄養生理学、特にヒトを対象としたカルシウムの吸収・利用に関する研究など。
『日本人の食事摂取基準2015年版』策定ワーキンググループメンバーを務める。

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