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知ってトクする栄養学

納豆から供給される大事なビタミンって?

第11回 ビタミンKで骨の健康を守ろう

 村山真由美=フリーエディター・ライター

 「ビタミンKは、食品から摂取する以外に、腸内細菌からも作られるため、欠乏することはあまりありません。しかし、長期間抗生物質を飲んでいる人や、肝臓などに障害がある人では、腸内細菌による合成が不十分になることがあります。なかでも、もっとも不足しがちなのが新生児です」(上西氏)

 ビタミンKは母親の胎盤を通じて移行しにくいため、胎児はビタミンK不足で産まれてくる。新生児の腸内にはまだ腸内細菌がいないため、ビタミンKを自分で作ることもできない。さらに、ビタミンKは母乳からも移行しにくいため、母乳栄養の赤ちゃんはビタミンKが不足しやすい。

 こういった事情から、新生児は出血しやすい状態にある。「新生児メレナ(消化管出血)や突発性乳児ビタミンK欠乏症(頭蓋内出血)を起こすと命にかかわるため、1987年ごろからは、出生後すぐにビタミンKシロップの投与が行われるようになりました」(上西氏)。

 つまり、現在30歳以下の人は、生まれて初めてのサプリメントはビタミンKだった場合が多い、というわけだ。

ビタミンDとともに骨の健康を保つ

 ビタミンKが慢性的に不足すると、骨粗鬆症や骨折を引き起こすことがわかっている。

 「ビタミンKは、ビタミンD(「完璧なUV対策は骨粗鬆症を招く?!」参照)とともに、骨の健康に不可欠なビタミンです。ビタミンD が主に腸からのカルシウムの吸収を助けるのに対し、ビタミンKは主に吸収されたカルシウムを骨に取り込むのを助けます。骨粗鬆症の予防に有効で、治療薬としても認可されています」(上西氏)

 ちなみに、胎児がビタミンK不足で産まれてくるのはなぜかというと、「骨を柔らかくして、産道を通りやすくするため」という説がある。

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