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知ってトクする栄養学

“妊娠したら”ではなく“妊娠前から” 葉酸をとろう

第7回 知っていますか? ビタミンB群の“基本のキ”【後編】

 村山真由美=フリーエディター・ライター

いろいろな健康法やダイエット法が流行っては廃れていく昨今。情報が多すぎて「何をどれだけ食べたらいいか」がわかりにくい時代。だからこそ、栄養の基本のキを押さえておきましょう。今回はビタミンB群の後編をお届けします。

 前回は、ビタミンB群のなかのビタミンB1、B2、B6について解説した(「その疲れ、ビタミンB1不足による“江戸わずらい”かも」)。ビタミンB群の主な働きはエネルギー代謝を助けることだが、葉酸やビタミンB12のように、貧血を予防したり、胎児の発育のために重要な役割を果たすものもある。

鉄不足が原因ではない貧血もある

 貧血のほとんどは鉄不足によるものだが、葉酸やビタミンB12が不足して起こる貧血もあることをご存じだろうか。

 貧血とは、簡単にいうと血が薄いことで、赤血球の数が少なかったり、赤血球に含まれるヘモグロビンという血色素が少ない状態をいう。鉄欠乏性貧血は鉄不足によりヘモグロビンの生産が低下することで起こる。

 「赤血球の寿命は約4カ月なので、私たちの体内では常に新しい赤血球が作られています。葉酸は赤血球のもとになる赤芽球を作るのに関与し、ビタミンB12はヘモグロビンの合成に関与しています。この2つは協力しあって正常な赤血球を作っています。いずれが不足しても、赤芽球が巨大化し、正常な赤血球が減るため貧血が起こります。これを巨赤芽球性貧血といいます」(女子栄養大学栄養生理学研究室教授の上西一弘氏)

 鉄欠乏性貧血はかなり古い時代から原因が解明されていたが、巨赤芽球性貧血は1940年代になるまで原因がわからず、命を落とすこともある「悪性貧血」として恐れられていた。

妊婦の悪性貧血から葉酸が発見される

葉酸という名前の由来となったほうれん草。(©Anton Ignatenco -123rf)

 葉酸を発見したのはイギリス人の研究者ルーシー・ウィルスだ。1928年、ウィルスはインドのボンベイで、当時よくみられた妊娠時の悪性貧血の調査を行った。そして、悪性貧血の妊婦にマーマイトという食品を食べさせると症状が改善することを発見する。

 マーマイトとはビールの醸造過程でできる酵母を原料としたジャムのようなもので、主にトーストに塗って食べる。イギリスでは非常にポピュラーな食品だ。

 1937年、ウィルスはマーマイトのなかに悪性貧血を予防する物質が含まれていることを、アカゲザルに摂取させて再現し、この成分に「ビタミンM」と名づけた。MはMonkey(サル)の頭文字だ。

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