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知ってトクする栄養学

男性の守り神“亜鉛”を正しくとれてる?

第16回 性機能や発毛と関わりの深い亜鉛

 村山真由美=フリーエディター・ライター

亜鉛を多く含む食品(mg)
魚介類カキ2個(正味40g)5.3
タニシ2~3個(正味50g)3.1
ホヤ1個(正味50g)2.7
ホタテ貝1個(正味80g)2.2
平貝(貝柱)1個(40g)1.7
イイダコ1ぱい(45g)1.4
ズワイガニ(水煮缶詰)1/2缶(60g)2.8
カラスミ1/4腹(25g)2.3
肉類豚レバー80g5.5
牛肩肉(赤肉部分)角切り3切れ(90g)5.1
ラム肩肉(油身つき)角切り3切れ(90g)4.5
牛もも肉(赤肉部分)薄切り3枚(90g)4.6
その他玄米ごはん1膳(150g)1.2
胚芽精米ごはん1膳(150g)1.1
納豆1パック(50g)1.0
『栄養素の通になる第2版』より

「1度にたくさん」よりも「こまめに」とるほうが効率良し

 ここまで読んで、亜鉛をたっぷりとろう! と思った方もいるだろう。しかし、「亜鉛不足が原因で男性機能が衰えていたり、脱毛している場合には、亜鉛の摂取が有効ですが、そうでない人が過剰にとっても、効き目があるかどうかは疑問です」と上西氏は言う。

 亜鉛のサプリメントは男性に人気だ。しかし、あくまでも、“不足している人がとれば有効”ということを忘れずに、冷静に利用したいものだ。

 「亜鉛は1度にたくさんとると吸収率が低下するという特徴があるので、サプリメントで摂取する場合、高含有量のものを1日1回とるよりも、低含有量のものを数回にわけてとるほうが有効です」(上西氏)。

 亜鉛は食品からとる分には過剰症の心配はないが、「サプリメントで多量の亜鉛を継続的に摂取すると、銅や鉄の吸収が阻害され、貧血になることがあります。また、抗酸化酵素であるSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)の活性が低くなるという報告もあります」(上西氏)。

 男性機能を高めたり、発毛を促したい場合、亜鉛だけに注目するのではなく、バランスのいい食事を心がけることが重要だ。

 

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上西一弘(うえにし かずひろ)さん
女子栄養大学栄養生理学研究室教授
上西一弘(うえにし かずひろ)さん

徳島大学大学院栄養学研究科修士課程修了後、雪印乳業生物科学研究所を経て、1991年より同大学に勤務。
専門は栄養生理学、特にヒトを対象としたカルシウムの吸収・利用に関する研究など。
『日本人の食事摂取基準2015年版』策定ワーキンググループメンバーを勤める。

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