勘違い【その2】 こぎ出したらすぐにサドルに着席!?
上手にまたげたので、ようやく走り出します。すると、「腰を下ろすのが早すぎますよ! ペダルは右足、左足の順に踏み込んで、最後にサドルに腰をおろしましょう」と次のアドバイスが。いつものクセで、右足でペダルを踏み込みと同時にサドルに腰をかけていたのです。
絹代さんによると、走り始めにペダルに体重をかけて十分加速しないと、ふらついてしまうとのこと。「特に公道では、ふらつきは大事故の元になるので、しっかり走り出すことが大切です」(絹代さん)。
確かに私はペダルのこぎ出しがゆっくりだったので、倒れないように無意識のうちにハンドルを左右に動かし、バランスを取ろうとしていました。しかも、目がハンドルや前輪に行ってしまうので、わずかな時間ですが前方を確認できていません。これは危険です。
両足でペダルをしっかり踏み込んで加速すると、ハンドルはふらつかずに安定しました。視線も遠くをキープ。
勘違い【その3】 ブレーキは止まる直前にかければいい!?
そして最後は、自主トレ(前回記事「乗れたけど、降りられない!」)で、頭が真っ白になってしまった自転車の降り方です。この日もサドルからの体重移動がぎこちなくなってしまい、勢いよくペダルから両足を外して、飛び降りるように着地してしまいました。
「減速が急すぎますね。スピードを十分落としてから両足(ペダル)に体重を乗せ、左足を地面に着いて止まりましょう」と絹代さん。
ママチャリに比べてスポーツバイクはブレーキが良く効きます。重量があるママチャリ(子供を乗せているとなおさら)と同じ感覚でブレーキをかけると、スポーツバイクはキュッと勢いよく止まってしまい、乗っている人は前に押し出されてしまうのです。
私のぎこちない降り方は、この“止まる直前のブレーキ”が原因だとわかりました。なるほど、そうだったんですね…。
いくつもの勘違いに気が付き、大きな収穫を得た今回の総点検。「頭で考えるより、乗る機会を増やして慣れることが大切ですよ!」と絹代さんは明るくアドバイスしてくれました。 「確かに、“習うより慣れよ”ですね」と答えると、「じゃあ、次は25kmのポタリング(*)に参加してみましょうか」と思わぬお誘いが…!
!! まだ家の近所を乗り回す程度なのに、25kmなんて走り切れるかな!?
私が返事に迷っていると、「疲れたら休んでもいいし、初心者でも完走している人ばかりだから大丈夫です。完走できると自信が持てるようになりますよ!」と絹代さんから力強いお言葉。その言葉に背中を押してもらい、思い切って参加することに決めました。
さて、どうなるでしょうか。そのレポートは後日お届けします。
*ポタリングとは…「ぶらぶらする」という意味の英単語potterから派生した言葉で、自転車に乗って気ままに回ること。イベントとして多くの参加者を募るものも増えてきており、決められたスタートとゴールの間で寄り道をして楽しむ。
自転車5万3800円(税別)(CYLVA F24:ブリヂストンサイクル)
(写真:横川 誠)
サイクルライフナビゲーター・健康管理士・自転車活用推進研究会理事・飯田市エコライフコーディネーター

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