ビードの引き出し方、チューブの入れ方が難しい!
絹代さんに目の前でやりながら説明をしてもらった後は、私が実践する番…。「じゃあ、やってみましょうか!」と絹代さんに促され、これまでの手順を大急ぎで頭の中で振り返り、愛車のタイヤの前に立ちました。
いざ、ホイールを外し、タイヤレバーをタイヤの隙間に挿入するところまではうまくできたのですが、ホイールからビードを引き出すのに一苦労…。
というのも、タイヤがクロスバイクにありがちな“頑丈で硬め”だったのです。両手の親指でタイヤを向こうに押しますが、なかなかリムの上にビードが顔を出してくれません。苦戦している私に、「手のひらでタイヤを押し出す方が、力が入ってビードが出てきますよ」と絹代さんがアドバイスをくれました。確かに手のひらで力を入れて倒した方が、力を込められるので、リムからビードが出てきやすい! さらに、ホイールの下端を、床や自分のお腹にしっかりと押さえ付けて作業をするとより力が入ります。ホイールからビードが出てくるにつれて、初めほど力がいらなくなっていきました。
指でタイヤとリムの間に隙間を作りながら、やっとのことでチューブを取り出し、いよいよ新しいものを入れる段階に。私がタイヤの内側にチューブがきちんと入っているかをいちいち確かめながら入れ込んでいると、「確認はタイヤにチューブを全部入れ込んでからで大丈夫」と絹代さん。
実践の前に、お手本を見せてもらいながら絹代さんから聞いた、「せっかく交換したチューブも、タイヤとリムの間に挟んだことに気付かず、空気を入れた途端に、その部分が破裂することがある」という一言が妙に気になってしまい、せっかくの苦労を無駄にしないように、念入りにチェックしていたのです…(意外と心配性なのです)。
チューブの交換に正味20分くらいかかりましたが、なんとかひとりでチューブ交換を終えることができました。手は汚れるし、冬場だと手がかじかんで大変そう…と考えると、非常事態ではない時に練習しておくことができて良かったと思います。もちろんパンクしないことに越したことはありませんが、一通りやっておくと、ピンチの時に役に立ちそうです。
これ以来、週末に愛車と出かけるときは、チューブとタイヤレバー、ポンプをお供にしています。出番があっては困りますが、お守りのような存在です。
なお、今回はやりませんでしたが、後輪の外し方は自転車の取扱い説明書やウェブなどに書いてあるので、チェックは必須です。不安なことは自転車専門店にあらかじめ相談しておくと、“備えあれば憂いなし”ですね。
自転車5万3800円(税別)(CYLVA F24:ブリヂストンサイクル)
(写真:横川 誠)
サイクルライフナビゲーター・健康管理士・自転車活用推進研究会理事・飯田市エコライフコーディネーター
