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50歳直前ペーパースイマー、100m「美メドレー」への道

バタ足で最先端のアップキックを学ぶ

しなやかキックで足の疲労が軽くなる

 稲川哲浩=日経Gooday

 前回 は、呼吸法と水面に対して平行に浮くフラット姿勢を学んだ。今回は蹴伸びにキックを加えたバタ足をマスターすることが課題だ。実は呼吸法と同様にキックの方法にも、中央大学の11連覇を支えた高橋雄介監督(3ページのプロフィール覧を参照)の最新のエッセンスが詰まっている。そのキック法につい関心が向いたが、自分はまだ蹴伸びに合格しただけ。呼吸(息継ぎ)をしながらの泳ぎのマスターは、これからだ。

 呼吸法のレッスンでは、プールの中に立って顔を沈める「ボビング」という方法で、「パッ」「ハー」「ウン」の呼吸リズムを学んだ。簡単に言うと、バタ足をしながら「パッ」「ハー」「ウン」をするだけだ。クロールの息継ぎを「横呼吸」と呼ぶのに対して、バタ足では「前呼吸」と呼ぶ。「さあ、まずはビート板を持ちながらやってみよう」と高橋監督。これは楽勝だろうと思ってやってみると、意外と難しい。

ビート板を使うバタ足で呼吸法をおさらい
[画像のクリックで拡大表示]
(1)バタ足の息継ぎでも、息を吐く「パッ」に続いて「ハー」で息を吸い込む。(2)顔を水につける前に「ウン」で息を止める。(3)すると、肺が浮袋のようになるので、下半身が沈みにくい。(3枚の写真を合成)

 バタ足をしながら呼吸を入れると、足が沈み、フラット姿勢を保ちにくくなってしまうのだ。「息継ぎの際には、肺の空気が抜けますし、お腹の力も入りにくいので、どうしても下半身が沈みやすくなるんです」(高橋監督)。その説明に納得して、息を吐く「パッ」の後にすかさず「ハー」で吸い込むリズムに変えてみた。すると、下半身の沈み込みを若干抑えやすくなった。要は肺から空気が抜けた状態をなるべく短くするということだ。しかし、まだ完全にフラットな姿勢にはなっていない。

 ところで、初心者はビート板の持ち方を間違えていることが多いという。正しい持ち方は下の写真のように、ビート板の上面に両手のひらを乗せる方法だ。

ビート板の良い持ち方
[画像のクリックで拡大表示]
ビート板の上面に両手のひらを乗せる。

 一方、両手でビート板の両端を持つのは間違った持ち方。端を持つと、ビート板が水中に沈み込みやすくなり、上半身の姿勢を安定させるのが難しくなってしまうからだ。

ビート板の悪い持ち方
[画像のクリックで拡大表示]
両端を持つと、ビート板が水中に沈み込みやすくなり、安定しない。

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