課題のストレッチに冷や汗
補習の宣告を受けた後、高橋監督に1つ相談をしてみた。
普段はクロールで休み休み30分以上泳いでいると、足がつってしまうことが多い。このぶざまな終わり方をまず何とかしたいと尋ねたところ、「それは筋肉が硬いうえに、準備運動となるストレッチが足りないんだね」とのこと。そういえば、たまに行く区民プールのプールサイドに人が集まってストレッチをやっているのを見かけたことがあるが、いつもスルーしていた…。
そこで監督から、きれいに泳ぐために欠かせない筋肉を目覚めさせるために、アキレス腱と肩、お尻、股関節のストレッチを習慣にする課題が与えられた。
ストレッチを行う部位 | 目的 | 1日の目標 |
足首(アキレス腱) | 足がつらないようにするため | 左右それぞれ20~30秒程度 |
肩甲骨周り | ストロークの動作を大きくするため | 10回×2~3セット |
お尻 | キックで脚全体を水面に上げるため | 左右それぞれ20~30秒程度。左右合計4セット |
股関節(腸腰筋) | 柔らかなキックを打つため | 左右それぞれ20~30秒程度 |
足がつらないようにするには、アキレス腱のストレッチが欠かせない。監督は二通りのストレッチを教えてくれた。一つは、片膝を床につき、もう片方の膝を抱えながら体重をかける方法だ。アキレス腱をほぐすのに効果的で、足首をよく動かす水泳に向く。もう一つ、手足を床につき、体を逆V字にしつつ、足首を交差させた状態でかかとに荷重をかける方法もある。こちらはランニングやサッカーなどフィールドのスポーツでよく取り入れられている。


次に行ったのは肩のストレッチ。「肩甲骨はストローク動作を大きくするために非常に大切です」と高橋監督。脚を肩幅程度に開いた直立の姿勢から、肩を上げたり下げたりする。両腕を前に伸ばして、肩だけを前後に動かすストレッチも行った。3秒ごとに動きを変えるリズムで行うといいそうだ。

