ストロークを行う腕と同じ側の脚でキックする意識で成功
その後、高橋監督から、「今度は、ストロークを行う腕と同じ側の脚でキックするという意識でタイミングを合わせる方法を試してみましょう」とのアドバイスが。すると、こちらの感覚の方が記者にはしっくり馴染んだようで、タイミングが合うようになってきた。これは、過去記事「水中ウォーキングで体がよみがえる」で紹介した「なんば歩き」と同様に、同じ側の腕(ストローク)と脚(キック)の動きを同期させることで「ストロークとキックの推進効率を高めやすい体の動き」(高橋監督)なのだ。
同期の感覚がつかめるようになれば、後は練習を重ねるのみ。最終テストの結果は下の写真の通りで、無事に2ビートのタイミングをマスターできた。高橋監督の「OK!バッチリです!」の言葉もうれしかったが、カメラマンから「泳ぎの音がシュワーシュワーに変わりましたね」との感想をもらい、泳ぎが変わったことを実感。これまでで最高の達成感を味わい、早く誰かに披露してみたいなという気分になった。
次回は背泳ぎの姿勢とキックを学びます
(撮影:竹井俊晴)
(衣装協力:ミズノ/取材協力:ワイジェイティー)
中央大学 理工学部教授、水泳部監督
