アイアンは振りやすさを重視して選ぶ
自分のしなりの量とシャフトの硬さが合わなければ「飛距離をロスするどころか、インパクト効率が下がり、球筋も安定しないことにつながりやすい」と、米山さんはアドバイスする。つまり、「初心者または非力だからRシャフト」とか、「上級者でヘッドスピードが47m/sなのでSシャフト」といった決め方は避けたほうがいいわけだ。昨今では、シャフトのフィッティングを行ってくれるゴルフショップのほか、シャフト専門店もあるので、ぜひ一度、足を運んで打ち比べてみるといいだろう。
記者 「フィッティングではドライバーを初めに決めましたが、アイアンはどのように選べばいいですか?」
米山さん 「アイアンのシャフト選びでも、硬さと重さが重要です。まず硬さですが、ドライバーでのしなりの特徴が分かれば、アイアンもほぼ同じ傾向になり、選択肢は絞られてきます。また、重さについては、振りやすいかどうかを意識して選ぶのがいいと思います。一般的に、スチール製は『重い』、カーボン製は『軽い』という認識でいいと思います」
こうして、フィッティングよって最終的に米山さんに選んでもらったクラブは下表の通りだ。ちなみに、ドライバーのシャフトの硬さは「R」フレックスだった。アイアンも同じタイプになったが、こちらのシャフトはスチール製になった。フィッティングされたクラブを使って打ってみると、「今までのクラブはいったい何だったの!?」と思うぐらい、とても振りやすくて、いい打球音がして、すぐに上達してしまうような錯覚をするほど。ベストマッチのクラブを手に入れて、はやシングル気分! 思えば、これまでのクラブは「S」「SR」「R」が混在していたような…。
クラブ番手/商品名 | シャフト(素材・長さ) | 希望小売り価格(税別) |
1W(ドライバー) RMX 01 |
ディアマナR60 ・R (カーボン45.25インチ) |
8万5000円 |
4FW(バッフィー) RMX FW |
ディアマナR60 ・R (カーボン42.5インチ) |
3万8000円 |
5UT(ユーティリティー) RMX UT |
RMX85 ・R (スチール39インチ) |
2万7000円 |
5I~PW(アイアン) RMXマレージング |
RMX85 ・R (スチール38.25~35.5インチ) |
10万8000円 ※1 |
AW(アプローチウェッジ) RMXフォージド |
RMX85 ・R (スチール 36.5インチ) |
1万8000円 |
SW(サンドウェッジ) RMXフォージド |
RMX85 ・R (スチール 35.25インチ) |
1万8000円 |
記者 「米山さんに全11本を選んでもらいましたが、クラブは全部で14本まで使えますよね?」
米山さん 「そうですね。もちろん最初から14本のフルセットで組むのもいいと思いのますが、今後の上達に合わせて、クラブを足したり、組み替えたりしながら、最終的に14本で組んではいかがでしょうか。後々、ロングアイアンの代わりにユーティリティーやショートウッドを入れたり、ロフト角の違うウェッジを入れたりするのもよし、です」