セカンドショットを「優・良・可・不可」に分けて考える
今、セカンドショットで記者が心がけているのは、とにもかくにも3打目もボールを打ちやすいフェアウェイを「キープすること」、もしくはフェアフェイに「戻すこと」である。芝の深さや目によってクラブが喰われやすいラフから打つリスクと比べれば、フェアウェイからの方が、スコアアップのためには断然有利になることはご存じの通り。記者がこの夏、プライベートのラウンドで経験した「深くて強いラフ」に難儀したことも、セカンドショットに細心の注意を払うようになったきっかけにもなっている。
学校の成績表ではないが、セカンドショットの結果を「優・良・可・不可」の四つとし、まずフェアウェイからフェアウェイに運べれば「優」とする。次に、ラフからフェアウェイに戻せれば「良」。フェアウェイからラフは、残りの距離やグリーン周りの状況に応じて「可」。落第に当たる「不可」は、ラフからラフ、またはバンカーに入れることで、これは絶対に避けるものとした。
特にミスを起こしやすいのはパー5の2打目。傾斜地やラフからのショットになった場合、初心者にとってフェアウェイウッドでコントロールすることは難しいうえに、ミスをすれば再びラフや、バンカーにつかまりやすいコース設計になっていることがほとんど。もちろん、チョロやトップをするリスクもある。
ロングホールのセカンドショットでは、飛ばそうと意識せず「優」か「良」を目指す。記者が実践しているのは「ゆったり振ってまずはボールに当てること」を優先させ、ミスの“ドミノ倒し”をとにかく防ぐこと。芝が逆目になったラフやディポット、構えたときに足元が不安定になる傾斜地など、ミスショットになるリスクがあれば、たとえ残りが250ヤード以上あっても、9IやPWを使って100ヤード先のフェアウェイに戻す。
フェアウェイに戻すが功を奏して!? 「46+41=87」
こうして“臆病”なほどミスするリスクを避けながら、山口先生が実践している「最善手」を自分なりに真似しながら、ひとホールずつ回る。こんな心がけをセカンドショットで持つことだけでも、『100切り』は手に届くスコアであることはもちろん、安定して90台前半で回れるポイントになると記者は身を以て実感している。
ちなみに、直近のプライベートラウンドでは、セカンドショットを打つ14ホール(パー3は除く)のうち、ティーショットでフェアウェイをキープできたのは半分の7ホール。ラフからセカンドでフェアウェイに戻したのが5ホールあったが、そのうち3ホールでパーを奪取(もちろん、フェアウェイからラフ、ラフからラフもあったが…)。
こうしてセカンドショットを意識することが功を奏したのか、
「イン46+アウト41=87」
でラウンドすることができた。(ちょっと嬉しい…)
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