山口信吾先生からの課題として紹介した「手首のエクササイズ」(詳しくは、「ゴルフが上達しないのは体の使い方がよくないから!?」をご参照ください)で、手首の柔軟性が高まってきたら、実際にクラブ(サンドウェッジ・SW)を持って「コック」を使うコツ習得して行こう。「ゴルフの上達のためには、私は7つの基本動作を習得する必要があると考えています。まず、手首を柔軟にすることが基本動作の第一歩(基本動作1)。その次が、手首をタテに使ったコックの習得です(基本動作2)」(山口先生)。自宅で5分もあればできる簡単なドリルだ。
ゴルフのスイングは、手首を「タテ」に動かしながら、腰と体幹部は「ヨコ」に動かすという複合的な動作が求められる。まずは山口先生が提唱する「コック」「リリース」「リコック」という3つの大切な手首の使い方を、ゆっくりとした動きで身に付けていこう。「クラブを持って手首をタテに上げたときが『コック』した状態。次に、コックを解いて、クラブを下ろしたときが『リリース』。リリースしたクラブを再びタテに上げたときを私は『リコック』と呼んでいます」(山口先生)。
実際のスイングでは、最初の構えからクラブをバックスイングするときに手首を「コック」させ、クラブを振りだしてボールを打つときには手首を「リリース」し、打った直後からフォロースルーまでにクラブのヘッドを再び引き上げる「リコック」の動きがセットになっている。「剣道にたとえると、一連の動きは上段、中段、下段の形に近い」(山口先生)。早速、日課に取り組み、コック・リリース・リコックを上手に使えるようにしよう。
(次回は、「ベストマッチのクラブを手に入れてはやシングル気分?」の予定です。ぜひご覧ください)
(写真:相田克己・フィッティング/竹井俊晴・ドリル)
ゴルフ作家





