記者 「なるほど。今回のラウンドを振り返ると、ミスショットをしないための自分なりの判断基準を作ることの大切が分かったことは大きな収穫の1つです。ただ、これは技術的な課題ですが、ショートゲームに難があるとスコアアップにならないことを改めて痛感しました。グリーン手前のラフからピンまで20ヤード前後というような状況では、距離を合わせようとクラブを手で操作して、結局、長い距離のパットが残る…というような。『アプローチとパターが下手な上級者はいない』という先生の言葉が、ますます身に染みています」
山口先生 「私にとって、残り150ヤードは、バーディやパーを確実に狙う『有効射程距離』だとしています。ある程度のレベルに達するとショットの確実性が増すので、自分なりの基準に沿って、『攻める』『守る』の適切な判断ができるようになってきます。上を目指していくほど、『大叩きをどれだけ避けるか』が課題になってくるので、状況に応じたマネジメントの重要性もさらに高まるのです。次回のロケでは、パー3、パー4、パー5のホールを丁寧に打ち進めながら、ケーススタディを交えた練習ラウンドをしてみましょう。腕前はスコアの安定性で測ることができます。これからは10回に1回、さらには5回に1回と、コンスタントに80台が出せるように、ますます精進してください。それと次回のラウンドからは『ストロークコントロール(*1)』にスコアを記録し、同伴者のサインをもらっておくことをお薦めします。10枚貯めてハンデを取得すれば、一段と励みになるはずです」
初めての80台に自分自身でも驚いたうえに、前半39という分不相応なスコアが現実になってしまうと、「何か悪いことでも起きやしないか」との不安もよぎる。しかし、まぐれと言われようが、やっぱり「チョーうれしい!」。
下手は下手なりに頭を使って、精進、精進…。「幸運の女神」がまた力を貸してくれることを願って。
(写真:水野浩志)
ゴルフ作家





衣装協力/山口先生、ポロシャツ9180円、パンツ9720円、ゴルフインナー5400円、ベルト8100円。記者、ポロシャツ7560円、パンツ9720円、コンプレッションインナー4536円、ベルト8100円。以上、すべてアンダーアーマー。