1人ぶつぶつ呟きながら、ボールの行方を天に任せた
ますます緊張感が高まる中で、「とにかく集中!」「この一打に全力!!」「絶対、あそこに打つ!!!」と1人でぶつぶつ呟きながら、ボールの行方を天に任せた。
17番、484ヤードのパー5。
緩く左にドッグレッグしたホール。ティーショットはとにかく曲げないように、肩とクラブの同調を心かげながらスイング。240ヤード先、フェアウェイのど真ん中へ。第2打目は4FW(フェアウェイウッド)を選択。ここでも「マン振り」はせずに、股関節を意識してスイープに振ることだけを心がける。グリーンまで残り80ヤードの地点まで運ぶ。第3打目、AW(アプローチウェッジ)を選択。フェイスがやや薄く入ってしまい、グリーンまで届かず手前のカラーに。第4打目、8Iを迷わず選ぶ。上りラインを転がし、あわやチップインバーディーのアプローチ。難なく1パットで沈め、パーでホールアウト。
18番、355ヤードのパー4。
打ち下しのティーショットと、2打目が「池越え」という心理的プレッシャーの中で、コントロールを要求されるホール。「池ポチャ」になったらすべて終わりである…。
前のホールでのいいリズムを思い出しながら、無心でドライバーを振る。これが250ヤード先のフェアウェイど真ん中にポトリ(強風がここでは味方してくれた)。第2打目、残り105~110ヤードと見てPW(ピッチングウェッジ)を選択。カップの右手5mにパーオン。第3打目、「ラインはやや上りで、真っすぐ」と読めたが、パターが打ち切れずに80㎝ほどショート。嫌な距離を残した、運命の第4打目…。
スコア、「99」!(あぶねぇ……)
18番ホールでボールがカップに入ったときの「音」と「映像」は、恐らくこれから先のゴルフ人生で忘れることは決してないだろう。ちなみに、一緒にラウンドしたメンバーのスコアは、シングルさん77、アベレージさん89であった。