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月イチゴルファーが2年でシングルを目指す!!

ドライバーで「100ヤード」を狙い打ちするワケ

第14回 ボールの方向は「肩とクラブの同調」で決まる

 池田 悟=日経Gooday

コントロールを決めるのは「肩とクラブの同調」

 相変わらず美しいスイングフォームで、山口先生は縦の距離をピタリと合わせていく。ドライバーで芯を捕えたときに響く打球音はほぼ同じままで、目標に向って真っすぐボールが飛ぶ。短い距離を狙うときは、「ハーフスイング」のようにトップで調整をしているようだが、「股関節を使って腰を切り(回し)、右足から左足へと重心移動する」という基本スイングの形は全く変わっていない。

山口先生 「スイングは腰を切る(回す)力とトップの位置で微調整はしていますが、私が提唱している7つの基本動作にある『肩とクラブを同調させて打つ』ことをいつも心がけています。この1年近く練習を積んでもらった基本スイングは、言うならばクラブを振るための『動力』を生むためのものです。そこに肩とクラブの同調が加わると、『ライン』(狙った方向にボールが出ること)が出ます。ボールの方向性は、この同調で決まります」

山口先生がコントロールショットをしたときの連続写真
山口先生がコントロールショットをしたときの連続写真
通常よりも少し浅めにトップを作り、「同調」を意識してスイングする。「力を調整しながらゆったりと振り、フィニッシュの位置も控えめにしています。同調が取れたら少しずつ力を入れていき、スイングアークを大きくしていけば、コントロールをつけながら飛距離も自然に伸ばせます」(山口先生)
[画像のクリックで拡大表示]

 ここでいう「同調」とは、肩とクラブが一体となって動くことを指す(「腕とクラブ」「腰・腕・クラブの三位一体」などとするスイング理論もある)。スイングするときに正しく同調が取れればボールは真っすぐ飛ぶが、クラブが肩よりも早く動けば『引っかけ』、逆に遅くなれば『押し出し』が起こる。「力一杯にクラブを振るとボールのコントロールが難しくなるのは、同調が乱れるためなのです」(山口先生)。

「これ以上の力で振れない限界」までクラブを振り続けた

 次に、山口先生から与えられた課題は、「100%の力でドライバーを振る」ことだった。

 一球ずつルーティンを経て、フルスイングで打ってみる。だが、これがなかなか難しい。左に引っ掛けたり、狙いからかなり外れたり、力んで空振りすることすらある。記者の場合、力が入ると両ひざが左右に大きくスウェー(揺れ動いて)して重心移動がまちまちになり、ボールを打つ度に体のバランスが崩れる。まさしく冒頭で綴った練習場で「マン振り」するゴルファーたちとほぼ一緒だ。

山口先生 「私はドライバーを使った全力素振りを週に3~4日、10回3セットを行っています。練習場に行ったときにも20球ぐらい全力で打ちます。瞬発力を上げるためのいいトレーニングになります。ですが、目的もなく全力で振るわけではありません。最大の力をかけて振っても、肩とクラブの同調を意識しているのです」

 「これ以上の力で振れない」という限界までクラブを振り続けていると、かえって腕や手首を意識して力ませてしまい「振り遅れ」や「振り急ぎ」が起こる。全力で振るには股関節を起点にして腰を強く切る(回す)ことが必要なのは分かるのだが、そこに肩とクラブの同調が加わらなければ何球打ってもいい球は打てない。つまり、これまでのフルスイングは、ただ単に力を込めて打つだけの「マン振り」だったに過ぎず、しっかりと同調が取れた「正しいフルスイング」にはなっていなかったわけだ。なるほど、いつも山口先生に「まだまだ手打ちです!!」と指摘される理由がわかってきた。

 「もしかして、これが同調かも!?」という感覚がつかめてきたころ、再び、ドライバーのままで100ヤード先を狙ってみる。すると、いい塩梅で力の加減が効いて、肩とクラブとが一体になってクラブを振れる。狙った場所にボールが打ち出せるようになった。無意識にクラブを「マン振り」しているときとは違った「肩と腕、クラブとの一体感」があるのだ。

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